九州地銀の16年3月期決算速報値
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大分銀行が5月9日、九州地銀のトップを切って16年3月期の決算を発表。翌10日には、西日本シティ銀行と子会社の長崎銀行、南日本銀行の3行が発表した。
昨年は、現在では経営統合して九州FG 傘下となった鹿児島銀行、今秋にふくおかFG傘下に入る十八銀行、山口FG傘下の北九州銀行の3行が最も早い5月8日の決算発表だった。決算発表があった4行の計数は別表の通りとなったが、金融機関を取り巻く環境は今後厳しさを増していくものと思われる。
速報値から見えるもの
収益状況について
・当期純利益では西日本シティ銀行が248億円から269億円(増加率8.6%)と大幅に増加しているものの、大分銀行は微増、長崎銀行、南日本銀行は大きくマイナスとなっている。
・17年3月期(予想)では、4行とも大幅なマイナスを予想しており、収益の悪化が経営に大きな負担となりそうだ。預貸金計数と自己資本比率について
・4行とも預貸金はプラスとなっているが、その中で西日本シティ銀行が善戦しているのが目立つ。昨年10月に誕生した九州FGに続き、今秋には西日本FG(仮称)が誕生する予定。
・預金を大きく増加させた長崎銀行と、預貸金とも大きく増加させた西日本シティ銀行の自己資本比率が共にマイナスとなっている。
今年は曜日の関係から短期集中になるものと見られ、今日11日(水)から13日(金)までの3日間で、九州地銀18行すべての決算が発表されることになりそうだ。【北山 譲】
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