【動画ニュース】震災発生から1カ月、復興へ向かう熊本
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2016年4月14日と16日未明に発生した震度7の大地震は、熊本・大分両県に甚大な被害をもたらした。熊本市内の商店街では横壁が剥がれ落ち、日本三大名城の熊本城では、正門や天守閣の入り口など6カ所の石垣が崩落。国の重要文化財に指定されている長壁は約100メートルにわたって崩れ落ちた。
また、熊本城内に鎮座する熊本大神宮は、熊本城の櫓の倒壊にのみ込まれ、完全に倒壊。熊本大神宮は熊本の重要な歴史文化遺産で、多くの観光客を魅了していた。撮影日(5月2日)現在も続く余震の影響で、倒壊したままの状態で残されており、被害の甚大さを物語っている。とりわけ被害が大きかったのは、震度7を2回観測した上益城郡益城町。全壊した家屋は1,000棟を超え、半壊や一部損壊を含むと4,000棟以上の家屋が被害を受けた。その上、倒壊は免れてもその危険性がある家屋には「危険」の紙が貼られ、立ち入り禁止となっている。
地震当日は火災も発生した。地面は隆起、陥没を起こし、ライフラインは長期にわたって断絶。さらに追い打ちをかけるように、大雨による土砂崩れや車中での避難生活によるエコノミー症候群など、被災地の人々はさまざまな災難に見舞われた。そんな状況のなか、益城町役場では自衛隊やボランティアによる炊き出しや給水活動が行われ、町民が力を合わせて必死に生活している様子が窺えた。
指定避難所には、少しずつ日本全国の各市町村から救援物資が届くようになり、1カ月経過した今では水や食料、毛布など、充分な生活必需品が揃えられている。また、4月22日には熊本市が災害ボランティアセンターを花畑公園(熊本市中央区)に設置。倒壊した家屋のがれき除去や被災者の生活を立て直すためのボランティアを受け付け、ニーズのある場所へ派遣する活動を行っている。
しかしながら、地震発生から間もない頃は殺到していたボランティアの数が日数の経過とともに減少し、熊本市の大西一史市長はツイッターなどのSNSを使ってボランティアを急募している。
熊本地震から早1カ月。日本中からの支援が届き、確実に復興への道を歩き出しているが、今なお、避難所での生活やテント暮らしを続けている被災者が多数いることも事実である。これからますます九州をはじめ全国の支援の手が必要になってくることが予想される。
がんばろう熊本! がんばろう九州!!
【映像製作・文章構成:株式会社TMエンタープライズ】
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