2024年12月24日( 火 )

九州地銀の株価~金融再編の催促相場?

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 九州地銀(18行)のうち、上場はふくおかFG(3行)、九州FG(2行)、山口FG傘下の北九州銀行と、大分銀行や宮崎銀行など単独行11行の計16行。非上場は佐賀共栄銀行と長崎銀行の2行。
 上場区分は以下の通りとなっている。

東証・福証上場
・ふくおかG(福岡銀行・熊本銀行・親和銀行)
・九州FG(肥後銀行・鹿児島銀行)
・山口FG傘下の北九州銀行
・大分銀行・宮崎銀行・十八銀行・佐賀銀行・西日本シティ銀行

福証上場
・福岡中央銀行・筑邦銀行・宮崎太陽銀行・南日本銀行・豊和銀行
別表の九州地銀(含むFG)の株価推移を見てもらいたい。福証単独上場株の売買は動きが少ないのが分かる。

<この表から見えるもの>
◆16年3月31日の終値に比べて、7日の終値が上がっているのは、ふくおかFGの379円(前期比+12円。以下同比)、宮崎銀行の276円(+2)、十八銀行の258円(+8)、佐賀銀行の238円(+26)、西日本シティ銀行の207円(+8)。
◆一方値下がりしているのは、九州FGの547円(▲102)、大分銀行の315円(▲36)、筑邦銀行の226円(▲14)、南日本銀行の149円(▲8)、豊和銀行の74円(▲8)。値動きが比較できなかったのは福岡中央銀行と宮崎太陽銀行。

九州地銀の株価を検証する

◆株価が最も高いのは九州FG。7日の終値は547円となっているが、前期末比▲15.7%と大きく減少しているのが分かる。これは熊本地震の影響を受けて、17年3月期の収益予想が未発表となっていることが大きな要因と見られる。6月21日(火)に開催予定の株主総会を待つことになりそうだ。

◆すでに、ふくおかFGとの経営統合が決まっている十八銀行と、宮崎銀行、佐賀銀行が前期比プラスとなっている。一方、マイナスとなっているのは大分銀行、筑邦銀行、南日本銀行、豊和銀行の4行と、値動きのなかった福岡中央銀行と宮崎太陽銀行の2行。

 今月下旬に九州地銀の株主総会が相次いで開催される予定となっている。その中で注目されるのは西日本シティ銀行。今年10月に、株式移転による持ち株会社設立(FG)を予定しており、何らかの動きが考えられる。九州地銀の株価の動きは、金融再編への催促相場と言えるのかも知れない。

【北山 譲】

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