九州地銀の株価~さらに下げが続く
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きょう13日の日経平均株価の終値は、1万6,019円18銭(前日比▲582円18銭)と、再び1万6,000円台近くまで値を下げて取引を終えている。その要因としては、イギリスが欧州連合(EU)を離脱するとの懸念や中国景気の先行き不安などから、円高が急速に進行。午後3時32分現在、ドル円相場は105円92銭(▲1.02%)となっている。
6月に入って、日経平均株価は1万7,000円台割り込み、それに引きずられるように九州地銀の株価も大きく値下がりしている。別表の九州地銀(含むFG)の株価推移を見てもらいたい。
<この表から見えるもの>
今年3月31日の終値に比べて、13日の株価が上回っているのは、佐賀銀行の219円(前期比+7円)の1行だけだった。値が変わらなかったのは、宮崎太陽銀行の177円(±0円)。前期比で値を下げたのは11銀行(含むFG)。そのうち大きく値下がりしているのは、九州FGで506円(▲143円)。次に大分銀行の299円(▲52円)。以下、福岡中央銀行は買気配ではあるが、350円(▲31円)。山口FGの997円(▲26円)。ふくおかFGの351円(▲16円)。南日本銀行の145円(▲12円)、筑邦銀行の228円(▲12円)、豊和銀行の72円(▲10円)。十八銀行の242円(▲8円)。
わずかな下げだったのは、西日本シティ銀行の198円(▲1円)だった。来期の収益予想について
九州FGは16年3月期決算で、当期純利益は1,084億円(うち負ののれん発生益884億円の特別利益を含む)を計上。九州地銀のなかではダントツの収益を上げたが、17年3月期の収益予想は未発表となっており、熊本地震の影響が非常に深刻だと言えそうだ。
九州地銀18行のうち、来期の当期純利益を前期比プラス予想としているのは、北九州銀行を傘下に持つ山口FGだけとなっている。はたして目標通りとなるのだろうか。
なお西日本シティ銀行は、今年10月3日に西日本フィナンシャルホールディングス(FH)の設立を予定している。九州地銀をリードするふくおかFGの当期純利益予想(17年3月期)は400億円(前期比▲47億円)、西日本シティ銀行は230億円(前期比▲39億円)となっており、この両雄が目標通り着地するかどうかが、他の地銀の収益予想の目安となりそうだ。
【北山 譲】
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