日経平均株価急騰~九州地銀株価も上昇
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週明け20日の日経平均株価は、1万5,965円30銭(前日比365円64銭)と、大きく値を上げて取引を終えた。株価が大きく反発したのは、23日に実施されるイギリスの欧州連合(EU)離脱を問う国民投票で、「残留派がリードしてきた」として、市場に安心感が急速に台頭し、買い戻しで日経平均株価は急伸。取引時間中に14日以来の1万6,000円台に乗せる場面もあったが、当面は不安定な相場が続くものと見られている。
6月に入って日経平均株価は1万6,000円台を割り込み、一気に下げが加速。16日には1万5434円14銭(前日比▲485.44円)と大幅に下落したものの、17、20日の2日間で大きく上昇。九州地銀の株価も大きく値を戻してきている。別表の九州地銀(含むFG)の株価推移を見てもらいたい。<この表から見えるもの>
◆16年3月31日の終値に対し、16日はすべての銀行の株価がマイナスとなったが、今日はふくおかFGが371円(前期比+4円)、佐賀銀行が218円(+6円)、十八銀行が252円(+2円)となり、3行が上回った。
◆今日大きく値を上げたのは、九州FGで535円(前日比+35円)。次がふくおかFGの371円(+22円)と北九州銀行を傘下に持つ山口FGの1012円(+22円)に、十八銀行の252円(+18円)と続く。
◆東証上場組の中で、ただ一行だけ200円を切っているのは、西日本シティ銀行で198円(+8円)。今年10月2日にフィナンシャルホールディングス(FH)に移行する予定となっており、株価の動きに目が離せない状況といえよう。来期の収益予想について
◆九州FGは16年3月期決算で、当期純利益は1,084億円(うち負ののれん発生益884億円の特別利益を含む)を計上。しかし熊本地震の影響が深刻なため、17年3月期の収益予想は未発表となっている。
下記は「九州FGの平成28年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部を抜粋したものである。
3.平成29年3月期の連結業績予想(平成28年4月1日~平成29年3月31日)
平成29年3月期の当社グループの業績予想につきましては、現時点で熊本地震により直接・間接的に受ける影響を合理的に見積もることが困難な状況にあることから、当面公表は見合わせることとし、今後、業績予想が可能となった段階で速やかに開示いたします。
いよいよ明日21日(火)午前10時より、九州地銀の一番乗りとして、九州FGの定時株主総会が城山観光ホテル4階(鹿児島市)で開催される予定となっている。今日20日の株価は大きく上昇している。明日発表予定の収益予想は、投資家の期待に応えるものとなるのだろうか。【北山 譲】
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