山口FGの株主総会、39分で終了
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(株)山口フィナンシャルグループ(福田浩一社長)の株主総会が6月29日午前10時より、山口銀行本店8階会議室(下関市竹崎町4-2-36)で開催された。株主数8,380名、24万2,093個に対して、委任状やインターネットを含む出席者は3,547名、21万314個で総会は成立した。
議長の福田浩一社長より以下の事項についての内容報告があった。
1.報告事項(1)第10期(2015年4月1日~2016年3月31日)の事業報告、連結計算書類
の内容説明並びに会計監査人および監査役会の連結計算書類監査結果についての報告
(2)第10期の計算書類の内容報告。
一般企業の売上に当たる経常収益は1,655億円(前期比+30億円)、経常利益498億円(前期比+65億円)、当期純利益322億円(前期比+17億円)の増収増益なった旨の報告。2.決議事項(*は新任候補)
第1号議案 取締役6名選任の件
候補者番号 1 吉村猛山口FG取締役兼山口銀行常務取締役(現任)
〃 2 福田浩一山口FG社長兼山口銀行取締役頭取・北九州銀行・もみじ銀行取締 役会長 (現任)
〃 3 梅本裕英山口FG取締役兼山口銀行常務取締役(現任)
〃 4 * 神田一成もみじ銀行常務取締役(現任)
〃 5 * 嘉藤晃玉北九州銀行経営管理部長・山口FG経営管理部副部長(現任)
〃 6 田村浩章山口FG(現任/社外)取締役・宇部興産株式会社相談役(現任)
第2号議案 監査役等委員である取締役1名選任の件
候補者 * 福田進山口FG監査部長(現任)上記の決議事項については賛成多数で可決承認された。
その後の株主との質疑応答では、筆者が株主の1人として、「福田社長は下関ゴルフ倶楽部の理事長をされているが、福田社長と旧理事長で現在山口銀行相談役の田中耕三氏の2人が、一部会員から(ゴルフ半額プレイで)提訴され、現在山口地方裁判所で係争中とのことですが、今後どのように対応するのでしょうか」との質問を投げかけた。
福田議長は、「その件は、今日の議題とは関係ないのでお答えする必要はないと考えます。」と突き放すように語ったが、静まり返った場内の雰囲気を意識したのであろうか、「あえて言うなら裁判となっていることは事実です」と、付け加え、質疑を打ち切った。
福田氏の発言とは裏腹に、金融機関のトップが裁判の被告人となっていることに対して、中国財務局は大きな関心を寄せているとの話も伝わってきている。また、今年9月末に下関ゴルフ倶楽部のクラブハウスが完成する予定だが、山口FGと親しい清水建設に発注した総額11億円のうち、10億円の返済目処が立っていないことも新たな問題として浮上した。
山口FGの株主総会は午前10時39分に無事閉会となった。総会後の臨時取締役会議で吉村猛氏が山口FG社長(兼山口銀行頭取)に、福田氏は代表権のない取締役会長に就任したが、下関ゴルフ倶楽部の裁判は、いよいよ7月から本格化する予定になっており、目が離せない状況が続くことになりそうだ。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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