九州地銀の株価~梅雨明けはいつ?
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6月24日の日経平均株価は、イギリスの国民投票でEU離脱派の勝利が伝えられると、世界経済の先行き不透明感から、輸出産業を中心に株価は大きく下落。日経平均株価は前日比▲1286.33円の1万4,952円02銭で取引を終えた。
週明け後の日経平均株価は、急激な下げの反動もあり、27日から昨日7月3日まで6連騰したものの、戻りは823円78銭であり、まだ▲462円55銭となっている。
一方ダウ平均株価は24日、25日にかけて790ドル近く値を下げたものの、その後は急ピッチで回復。7月1日には1万7,949ドル37セントとなり、ほぼ6月23日の値まで戻している。
まさに日米間の経済環境が株価に反映しているといえるのかもしれない。
別表の1.九州地銀(FG)の株価推移表を見ていただきたい。日経平均と同様に、九州地銀(含むFG)13銘柄のうち、大半が23日の株価から大きく値を下げたままとなっているのだ。<表から見えるもの>
◆年初来最安値が続出
九州地銀13銘柄のうち、6月中に年初来最安値(時間中)を付けたのは9銘柄。23日の筑邦銀行の215円を除き、イギリスのEU離脱の影響は九州地銀に大きな傷跡を残しているのが分かる。
6月24日に最安値を付けたのは、山口FGの919円(前日比▲80円)を始め、大分銀行の278円(前日比▲25円)、宮崎銀行の248円(▲20円)、南日本銀行の139円(前日比▲7円)の4銘柄と最多だった。
6月27日は1行で、福岡中央銀行の139円。
6月28日は、九州FGが472円(前日比▲16円)。ふくおかFGが324円(前日比▲16円)。西日本シティ銀行が171円(前日比▲7円)。九州地銀のトップスリーが、奇しくも同じ日に最安値を付けたのは、将来予想される九州地銀の金融再編の険しさを暗示しているようだ。
◆6月23日の株価を上回っているのは2行だけ
7月3日現在、6月23日の株価よりプラスとなっているのは、佐賀銀行の228円(+4円)と筑邦銀行の241円(+7円)の2行。プラマイゼロが豊和銀行で73円の1行。
残り10銘柄がマイナスとなっている。ふくおかFGの337円(▲33円)と北九州銀行を傘下に持つ山口FGの969円(▲30円)が大きく目立つ。次が十八銀行240円(▲15円)。西日本シティ銀行180円(▲15円)。宮崎銀行254円(▲14円)。九州FGの516円(▲13円)、南日本銀行の140円(▲6円)。今日5日の日経平均株価の始値は前日比▲93.63円。九州地銀の株価も大きく値を下げている。個人投資家にとっては、スカッとした梅雨明けとともに、株価が反騰するのが待ち遠しいのでないだろうか。
【北山 譲】
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