日経平均株価大幅上昇~九州地銀の株価も
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4日、年明けの大発会を迎えた東京株式市場は寄り付きから大幅に反発。前場の日経平均株価は、前年末比415円31銭高の1万9,529円68銭。後場に入ってからもその勢いは止まらず終値は前日比479円79銭高の1万9,594円16銭で取引を終えた。
【別表1】の日経平均株価推移表の通り、2016年12月の大納会は5年連続で前年を上回っていたが、年明けの大発会は14年1月6日からマイナスとなっていた。しかし今年は4年ぶりにプラスで新年のスタートを切ることになった。
いよいよ1月20日にトランプ氏がアメリカ大統領に就任する。その期待感から3日のダウ平均株価など、欧米主要市場も上昇。原油先物市場(WTI)も52ドル台と安定。さらにドル円相場も118円台と、円安が一段と進んだことから、東京株式市場は買い安心感が広がり日経平均株価も大幅に上昇したものと見られている。
今日5日の日経平均株価は、ドル円相場が116円台と円高傾向にあることから、前日比▲73円47銭の1万9,520円69銭とやや息切れしたものの、前年比+1,146円69銭で取引を終えている。
<九州地銀8行(FG・FH)の動向について>
4日の九州地銀の株価は大幅に上昇したが、今日5日の株価は、高安まちまちの動きとなった。ただ昨年1月29日に実施された「日銀のマイナス金利政策」の影響を受けて、まだ前年比マイナスとなっている銀行があり、金融機関にとってはまだまだ厳しい状況が続くことになりそうだ。【別表2】の九州地銀(FG・FH)の株価(東証・福証)推移表を見ていただきたい。<この表から見えるもの>
◆2015年12月30日の株価と比較して今日5日の株価が上回っているのは、十八銀行の359円(+2円)と佐賀銀行の306円(+35円)の2行だけとなっている。◆昨年4日は大幅に株価が下落。5日現在その株価より下がっているのは山口FGで、▲98円の1,309円。同じくふくおかFGで、▲43円の541円。もう1行は大分銀行で前年比▲10円の448円となっており、明日以降その株価を超えることができるかどうかに関心が集まることになりそうだ。
日本経済が回復しているのではなく、トランプ政策によって日経平均株価が上下しているように見える。今こそ安倍政権と日銀に求められているのは、自前で景気回復策を繰り出すことではないだろうか。
【北山 譲】
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