「提案型」スーパーマーケットから 産直販売との融合スタイルへ
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(株)フードウェイ
北部九州を中心に、自社のスピード展開や撤退店舗への救済型M&Aなどによって事業を拡大してきた(株)フードウェイ。2013年には横浜市に初出店して関東進出をはたし、広島県や千葉県にも出店した。人口減による消費縮小が続く九州から、大消費地である関東に狙いを定めたようにみえる同社。その戦略の基軸にあるのは、「挑戦」の2文字だ。
精肉店から出発 常にお客さま目線で
品ぞろえと価格に加え、品質の良い食肉にも定評のある(株)フードウェイ。そのルーツは、食肉小売業を営んでいた1990年代に遡ることができる。同社は、91年に食肉販売の(株)ミートイン・ハイマートを創業。その後、2000年にスーパー部門を独立させて(株)ハイマートとして法人化した。2000年代創業の後発組にもかかわらず売上や事業規模を順調に拡大させた背景には、経営不振に陥った店舗買収や破綻店舗跡地への居抜き出店など、柔軟な拡大戦略があった。10年5月には、売場面積1,500m2規模の大型店業態「フードウェイ」に乗り出し、14年3月に現商号に変更した。
ルーツともいえる精肉を中心とした生鮮食品はスーパー業界において定評があり、さらに販売力についても高い評価を受けている。キーワードは「提案型」だ。核家族化が進み、食生活が多様化した現代人に対して、小売店はそれぞれの家族構成やライフスタイルに合わせた商品提供が求められているが、フードウェイは早くからその方針にかじを切っていた。
しかも、同社の提案型はさらに進歩し続けている。16年3月にスーパーと産直を融合させた「フードウェイ アイランドシティ店」を出店。生産者が持ち込む野菜に加え、志賀島より直送される鮮魚が販売されている。トリアス出店で精肉の工場直売も
17年3月、野菜・鮮魚に加えて創業業種で産直に挑戦する。16年4月に買収した食肉販売のエムツー(宮崎県都城市)では工場直売所を運営しているが、直売所は日々安くて旨く、そして大量の食肉を買い求める消費者でにぎわっている。「自分たちの原点はここにある」。アイランドシティ店で得た産直販売スタイルのノウハウをさらに進化させる。
トリアス(福岡県糟屋郡久山町)内にオープンする予定の店舗では、食肉の工場直売スタイルを取り入れる予定だ。トリアスでは、米国発の大型小売店コストコが人気だが、同店を訪れて食品を大量に購入する消費者をターゲットに、肉を塊で売るプランもある。
もう一度食肉販売の強みを確認しながら、しかも消費者のための売場構成にこだわり続ける。さらに大消費地である関東地方への出店は、スケールメリットを求めるために欠かせない戦略の1つだ。同社は22年ごろをメドに、グループ売上高500億円の達成を目指している。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:後藤 圭介
所在地:福岡市西区小戸3-24-53
設 立:2000年6月
資本金:7,300万円
TEL:092-895-2710
URL:http://www.foodway.co.jp関連キーワード
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