資産税の若手プロ集団、たゆまぬ歩みで税理士の真価を見せる（後）

（税）アイユーコンサルティング

税理士業界に新しい風を呼び込む

（税）アイユーコンサルティング
岩永 悠 代表税理士

　顧客のバックアップを図るための、ネットワーク構築も万全だ。同事務所では、弁護士法人や司法書士法人などの他士業と提携関係を結ぶことで、戸籍収集から遺言作成、相続関連の争い対応など、相続に関係するあらゆる相談を包括的に解決する体制を敷く。これにより、税理士の垣根を越えたサービスの提供を可能にしている。また、金融機関やハウスメーカー、不動産会社、保険会社とも連携を図ることで、着実に案件実績を伸ばしている。

　同法人のネットワークによる顧客フォローは、一般個人・企業相手だけにとどまらない。

　従来の税理士の在り方は、企業の顧問税理士として牙城を築き、単独で道を切りひらいていくのが一般的。効率良く収益を上げることができ、経営面でのリスクを負う可能性も低い。だが、できることには限界がある。今までのやり方だけでは、業界自体の幅が狭まる恐れがある。こうした懸念から、税理士業界でも得意分野を生かす「分業化」が進んでいる。

　同法人が16年6月に開始した「Si・P（相続アイユーパートナー）制度」は、まさにこの「分業化」の波をさらに推し進める、画期的なサービスだ。　

　以前から「顧客に最大の満足を提供するための、税理士の在り方」を問いかけてきた同法人の元には、志を同じくする専門性の高い税理士たちが数多く集まる。

　「Si・P制度」は、そうした士気の高い複数の税理士・会計士たちと提携し、資産税を得意としない提携先からの、相談や顧問先に対する提案・実務対応を担う制度だ。資産税案件を支援する「税理士による税理士のサービス」として、順調に提携数を増やし、お互いの持ち味を最大限生かした、質の高いサービスの提供を可能にしている。

　提携先が増加するということは、その先にいる資産税に悩む顧客の救済数も増えるということだ。同業者と敵対するのではなく、得意分野を生かした「パートナー」として業界全体のボトムアップを図る。

　「新しい税理士としての在り方」を同法人から構築し、1人でも多くのエンドユーザーを幸せにするために、さらなる躍進を誓う。

（了）

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：岩永　悠
所在地：福岡市博多区博多駅東2-10-16 川辺ビル4F
創　業：2013年4月
設　立：2015年4月
資本金：600万円
ＴＥＬ：092-433-7520
ＵＲＬ：https://www.taxlawyer328.jp

＜プロフィール＞
岩永　悠（いわなが・ゆう）
　1983年生まれ、長崎県諫早市出身。西南学院大学を卒業し、福岡市の中堅（税）で経験を積み、国内大手の資産税特化型事務所の福岡事務所設立に参画。税理士だけでなく、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、ターンアラウンドマネージャーの資格を所持。