女性の転落死、背景に不可解な不動産取引~渦中の人物を直撃
-
-
同じマンションに買主が2人
事故現場
今年3月、福岡市博多区美野島で発生した、50代の女性が自宅マンションから転落して死亡した事故をめぐり、その背景に同じ不動産物件にからんで複数の契約者が並行して存在するという不可解な取引があることが関係者への取材でわかった。
転落死した女性Aは、市内の自称リフォーム業者のOから、博多区にあるマンションの一室を200万円で売買できるという話をもちかけられ、購入を決断。2017年6月8日付で不動産売買契約書にサインをし、手付金として立会人になったOに180万円を渡した。
ところが、この物件については、16年10月27日付で物件価格150万円の売買契約書を交わし、手付金50万円をOに渡していた別の買主Bがいることが判明。Bは、Oの紹介で、福岡市南区の別の物件(マンション)でも売買契約書を16年10月29日付で交わしていた。Aと契約が重複している博多区のマンションも南区のマンションも引き渡しはなされていない。
Bの存在を知ったAは、大変なショックを受けた様子。関係者によると、前述のマンションの手付金を含め、複数の案件でOに2千万円以上を渡したと話していたという。
法律の専門家は、AとBの契約書がある博多区のマンションの取引について「自己が占有する他人の物を横領したとして横領罪(5年以下の懲役)に問われる場合がある」と違法性を指摘。また、そもそも取引が成立する実態がなく、金だけを受け取っていたとなれば、完全な詐欺行為と言わざるを得ない。
不動産投資を理由に巨額の借入
このほかにも、Oから不動産投資の話を複数持ちかけられ、その関連で約5,500万円をOに貸し付けているCという人物の存在も判明している。Cは16年11月から12月にかけて、Oから4件の不動産への投資話をもちかけられ、話を進めるために金が必要になったなどと借金を頼まれ計約5,500万円を融資。Oの借用書の返済期日は、貸付日から1カ月以内に設定されていたが、Cには現時点でもまったく返済されていない。
渦中の人物を直撃!
渦中のOについて調査を進めると、屋号「R studio」でリフォーム業を営んでいたとする小田勝治氏であることが判明。真相をたしかめるべく、同氏を直撃した。
買主が異なる同じマンションの売買契約書 ※クリックで拡大
小田氏はデータ・マックスの質問に対し、宅地建物取引業の免許を有していないとしたうえで、トラブルについては「仕事の特性上、仕方がない」などと説明。AとBが契約していたマンションの取引については、数年間で数名の方に声をかけたと認め、「(二重取引のマンション名)の件については終わっている(うまくいかなかった)という認識で私のほうは考えています」とコメント。取引に関わる手付金など預かり金については返金したと主張した。
また、同マンションの不動産取引で「自殺をされた方がいる」とAの死について話しており、「取引がうまくいかなくなったなかで、ご本人がおそらく、金銭的なプレッシャーを感じられたというのは、これは申し訳ないですけど、事実としてあったと思います」と発言。ただし、Aの遺族への謝罪は行っていないという。
B側は、同マンションについて「約1年半、引き渡しを待っていたが、契約が解除されたとは聞かされていなかった」とし、手付金を返してもらっていないと主張する。また、契約者が教えられた小田氏の住所は、電気メーターがほとんど回っておらず、居住実態がつかめない「もぬけの殻」状態。小田氏は、別のところで働いていると語っている。
ビジネスの相手先には、しっかりと説明していると強調する小田氏。しかし、“人が死ぬ”ほどのリスクがあるということも説明しているのだろうか。
【特別取材班】
関連記事
2025年4月2日 12:002025年3月28日 16:302025年3月23日 06:002025年4月1日 12:302025年3月31日 17:202025年3月19日 10:002025年4月3日 17:30
最近の人気記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す