【動画】登山客らから愛された九重観光ホテル、民事再生法で再建へ

 6月3日、大分県九重町の「九重観光ホテル」を運営する(株)まきのとコーポレーションが、大分地裁に民事再生法の適用を申請したことが判明した。

 負債総額は約29億6,300万円にのぼると見られる。

 1956年に開業した九重観光ホテルは、登山客らで賑わったほか、修学旅行客などを積極的に受け入れてきたことで、長年にわたって安定した経営を続けてきた。

 だが、次第に修学旅行客の需要が減っていったほか、2016年に発生した熊本地震やその後のコロナ禍の影響によってホテルから客足が遠のき、近年は経営悪化が深刻化。そして自力での再建を断念し、民事再生法による再建へと方針を転換したことで、今回の措置となった。

 なお現在、ホテルを支援する意向を示している企業があるといい、ホテルの営業は続いている。

【坂田憲治】

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