
北九州市の経済団体などが誘致を目指すIR(統合型リゾート)の3つの候補地のなかで、北九州空港を複数のIR事業者が最も高く評価していることがわかった。
北九州空港は約160haの人工島。市街地などから海で隔離されているため、セキュリティ管理が容易というメリットがある。用地面積も約75haと広大で、面積的には世界の主要カジノをもしのぐ。周辺は海のため、景観的にもリゾート施設に適している。24時間営業できる――。ことなどが評価された。年間利用客数は170万人程度だが、IR誘致が実現すれば、空港への就航便、利用客の大幅な増加が見込める。
北九州空港のネックはアクセス軌道がないことだが、IRが実現すれば、空港と小倉駅を結ぶ新幹線整備が現実味を帯びてくる。大分県、宮崎県をつなぐ東九州新幹線構想もある。
北橋健治市長は、IR誘致に関してはいまだ「ニュートラル」を貫いているが、空港への新幹線整備については前向きな姿勢を見せている。同市では、採算性の観点から、年間利用客数300万人をアクセス軌道実現の1つの目安としている。
【大石 恭正】
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