増収4社、減収3社で明暗別れる 九州7生協の2019年3月期決算
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九州7生協の2019年3月期決算によると、売上高に当たる供給高は増収4生協に対し減収3で、経常剰余金は増益5生協に対し減益2と明暗が別れた。主力の無店舗事業は堅調だったが、店舗事業がスーパーなどとの競争で苦戦した。
増収はエフコープ、コープかごしま、おおいた、さが。
エフコープは新規利用者の増加で無店舗事業が2.2%の増収になり、店舗事業の0.4%減を埋めて全体では1.7%増だった。事業経費は2.6%増えたが、粗利益率を21.06%と0.21ポイント改善したこともあって経常は7.3%の増益になった。
かごしまは1.5%増収で、計画を上回った。事業経費は予算内に収まったため、利益が10.9%増えた。
みやざきは0.2%の減収だった。無店舗事業は0.2%増とほぼ横ばいだったが、売上の6割を占める店舗事業が0.4%減と伸び悩んだ。人件費の2.5%増を含め事業経費が1.7%増えたのを吸収できず、経常剰余金は10.6%の減益に。
ララコープはスーパーとの競争激化で店舗事業が苦戦し0.7%の減収になった。事業経費を抑え経常は6.5%増益を達成した。
生協くまもとは減収大幅減益だった。熊本県は同県発祥のグリーンコープ系生協が強く、供給高は後塵を拝している。
生協の無店舗事業はネットスーパーと競合するが、職員が直接配達するなどの緻密なサービスで高齢者に根強い支持がある。新規事業の夕食宅配も高齢者の間で利用者数が増加し、売上に寄与した。エフコープの夕食宅配は1日平均約4200食と2割増えた。
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