九州地銀の株価全面安続く
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【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
本日(28日)の東京株式市場の日経平均株価は、前日比▲ 805円27銭の2万1,142円96銭(▲3.67%)。一時1,000円を超え2万1,000円を割る局面もあったが、後場に値を戻し何とか2万1,000円台に踏みとどまって取引を終えている。
昨年12月30日、大納会を迎えた東京株式市場で日経平均株価(終値)は2万3,656 円62銭。年末としてはバブル期の1990年以来29年ぶりの高値だった。
・大発会を迎えた新年1月6日の日経平均株価(終値)は前年末比▲451.76円の2万3,204円86銭(▲2.03%)と大きく下げたものの値を戻し、1月17日は2万4,115円95銭と今期の最高値を付けた。
・1月20日(月)の日経平均株価(終値)は、前日比+42.45円の2万4,083円51銭の今期最高値を更新。また日中の安値も2万4,061円67銭と2万4千台乗せとなった。
しかし、2月に入り新型コロナウイルスの感染が世界各地で拡大。その影響を受けて、27日の日経平均株価は、前日の米ダウ平均株価が5日続落した流れを受けて、前日比▲477.96円の21,948円23銭(前日比▲2.13%)と、4カ月ぶりに2万2,000円を割り込んでいた。
【表2】を見ていただきたい。九州地銀の株価(東証一部)推移表である。
~この表から見えるもの~
28日の九州地銀の株価は豊和銀行および取引がなかった福岡中央銀行を除き、全銘柄がマイナスとなった。下落率は以下の順となっている。
・ふくおかFGは前日比▲66円の1,644円(前日比▲3.86%)。
・北九州銀行を傘下に置く山口FGは前日比▲16円の575円(前日比▲2.71%)。
・西日本FHは前日比▲17円の620円(前日比▲2.67%)。
・佐賀銀行は前日比▲47円の1,370円(前日比▲3.32%)。
・九州FGは前日比▲13円の368円(前日比▲3.41%)。
・筑邦銀行は前日比▲80円の1,650円(前日比▲4.62%)。
・宮崎銀行は前日比▲34円の2,189円(前日比▲1.55%)。
・大分銀行は前日比▲49円の2,072円(前日比▲2.31%)。
・宮崎太陽銀行は前日比▲13円の1,037円(前日比▲1.24%)。
・南日本銀行は前日比▲19円の1,026円(前日比▲1.82%)。
・福岡中央銀行は取引なし。
・豊和銀行は前日比+54円の626円(前日比9.44%増)。<まとめ>
19年8月の株価が最安値となっていたのは、ふくおかFG・宮崎銀行・西日本FH・佐賀銀行・九州FGの4行だけとなっていた。しかし今日28日、ふくおかFG、宮崎銀行、西日本FHの3行の株価が最安値を更新した。残りは佐賀銀行だけとなった。新型コロナウイルスの影響は大きく、これから当分、最安値を毎日更新する銀行が増えることになりそうだ。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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