9日の日経平均株価は2万円割れ~九州地銀の株価も全面安
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【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
9日の日経平均株価は、前日比▲1,050円799銭の1万9,698円76銭(前日比▲5.07%)で取引を終えている。
・2019年1月7日の始値に付けた1万9,944円61銭以来、約1年2カ月ぶりに2万円を割り込んだ。
・9日の東京外国為替市場は一時、円相場が1ドル=101円60銭台をつけ、2016年11月以来、約3年4カ月ぶりの円高水準となった。欧米などでの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界経済への懸念が強まっており、比較的安全とされる円が買われている。また米国のさらなる利下げへの期待も、円買いの動きを加速させている。円相場(16時00分現在)は1ドル=102.75円。【表2】を見ていただきたい。日経平均株価の大幅下げを受けて、九州地銀7行(含むFG・FH)の株価も全面安となった。
~この表から見えるもの~
大きく値を下げたのは以下の順。7行とも昨日に続き、今日も年初来最安値を更新している。
(1)北九州銀行を傘下に置く山口FG。前日比▲43円の502円(▲7.89%)。年初来安値は500円(14時36分)。
(2)ふくおかFGは前日比▲115円の1,440円(▲7.40%)。年初来安値1,437円(14時35分)。
(3)大分銀行は前日比▲132円の1,860円(▲6.63%)。年初来安値1,837円(14時44分)。
(4)佐賀銀行は前日比▲78円の1,156円(▲6.32%)。年初来安値1,131円(11時30分)。
(5)西日本FHは前日比▲37円の550円(▲6.30%)。年初来安値545円(14時30分)。
(6)宮崎銀行は前日比▲92円の1,912円(▲4.59%)。年初来安値1,882円(11時14分)。
(7)九州FGは前日比▲16円の335円(▲4.56%)。年初来安値333円(14時30分)。<むすび>
九州地銀の年初来最高値と最安値の差は全行とも大きくなっている。一番大きく下げているのは山口FGで、▲55.71%。次が大分銀行で▲50.49%と、2行が5割を超えている。以下、西日本FH(▲47.65%)。ふくおかFG(▲46.32%)。佐賀銀行(▲44.45%)。宮崎銀行(▲38.30%)。九州FG(▲32.86%)の順となっている。
コロナショックは日本だけでなく、世界の金融市場においても止まらない状態となっている。原油価格の急落も投資家心理を悪化させており、日経平均株価の1万8,000円台への下落も、予断を許さない状況になっている。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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