10日の日経平均株価~一時、前日比▲806.99円の1万8,891円77銭
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【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
10日の東京株式市場の日経平均株価は乱高下した。朝方は前日の米国株暴落を受けた売り注文が先行、下げ幅は一時800円を超えた。その後は円安ドル高の進行などを支えに、急速に買い戻される不安定な値動きとなった。
・始値は1万9,474円89銭でスタートしたものの、その後は下落が加速。9時40分、前日比▲806.99円の1万8,891円77銭(9時40分)と、一気に1万,9000円を割る安値を付けた。
・その後、買い戻しの動きが出て、1万9,000円台を回復。前場の終値は前日比▲293.19円の1万9,405円57銭(▲1.49%)だった。
・日経平均株価は後場に値を戻し、前日比+168円36銭の1万9,867円12銭(前日比0.85%増)と大幅に上昇して取引を終えている。
・10日の東京外国為替市場は急反発し、円相場(16時00分現在)は1ドル=104.66円(15時59分現在)【表2】を見ていただきたい。後場に入り、日経平均株価の上昇を受けて、九州地銀7行(含むFG・FH)の株価もプラスに転じている。
~この表から見えるもの~
大きく値を上げたのは以下の順。ただ、7行とも前場は全面安となり、今日も年初来最安値を更新している。
(1)宮崎銀行は前日比+77円の1,989円(4.03%増)。年初来安値1,814円(9時40分)。
(2)大分銀行は前日比+37円の1,897円(1.99%増)。年初来安値1,792円(9時36分)。
(3)西日本FHは前日比+10円の560円(1.82%増)。年初来安値515円(9時36分)。
(4)ふくおかFGは前日比+26円の1,466円(1.81%増)。年初来安値1,370円(9時40分)。
(5)北九州銀行を傘下に置く山口FG。前日比+5円の507円(1.00%増)。年初来安値は476円(9時38分)。
(6)九州FGは前日比+3円の338円(0.90%増)。年初来安値318円(9時29分)。
(7)佐賀銀行は前日比+3円の1,159円(0.26%増)。年初来安値1,082円(9時32分)。<むすび>
九州地銀の年初来最高値と最安値の差を全行とも昨日を更新している。一番大きく下げているのは山口FGで▲57.84%。次が大分銀行で▲51.70%。西日本FHが▲50.53%。3行が5割を超えている。以下、ふくおかFG(▲48.82%)。佐賀銀行(▲46.86%)。宮崎銀行(▲40.52%)。九州FG(▲35.89%)の順となっている。
【表3】の通り、9日のダウ平均株が前日比▲2,013.76ドルの2万3,851ドル02セント(前日比▲7.79%)と、最大の下げ幅となった。これを受けて、トランプ米大統領が新型コロナウイルスへの経済対策を表明したことから、リスク回避の流れが一服。原油、米金利の上昇とともにドル買い・円売りが優勢となったことで、日経平均株価が上昇に転じた。
ただ、コロナショックの影響は大きく、日経平均株価および九州地銀の株価が上昇に転じると見るのは早計ではないだろうか。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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