
改正健康増進法が4月1日に施行された。パチンコホール内は原則禁煙となるため、ホール内でたばこを吸えるようにするためには、喫煙ブースの設置など分煙環境整備が必須。来店客の多くが喫煙者のホールにとっては、避けられない出費であり、悩みの種といえるが、設置工事を手がける内装工業業者にとってはまさに特需だ。
福岡市内の内装工事業者A社は「昨年秋頃から取引先のホールさまには『早めにご対応お願いします』と呼びかけていたのですが、年が明け3月から注文が殺到。まさに駆け込み需要で、ホール向けの喫煙室設置工事だけで2億円受注できました」と話す。
喫煙室の設置に関しては、有名パチンコメーカーも関連会社を通じて手掛けている。「押忍!番長」シリーズで知られるメーカー界のトップクリエイター、(株)大都技研を含む大都グループからは、大都販売(株)が喫煙ブースの販売・設置に乗り出した。マルハンやガイアなど、全国で100店舗以上展開する大手ホールとの取引実績を持つ同社だけに、相応の結果が今期の業績に反映されるものと考えられる。
パチンコ「戦姫絶唱シンフォギア」の大ヒットが記憶に新しいSANKYOグループでは、(株)SANKYO(登記社名:三共)が喫煙ブース「Fパッケージ」をホールに提案。同社も大手ホールとの取引実績をもっており、今期の業績に特需景気の効果が反映されるものと考えられる。
喫煙ブースを提供する側にとって改正健康増進法は、「春の吉報」といえるのかもしれない。
【代 源太朗】
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