近畿日本ツーリストを傘下にもつKNT-HD、34億円の債務超過

　近畿日本ツーリストを傘下にもつKNT-CTホールディングス（株）（東京都新宿区）は9日、2020年3月期第3四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比81.1％減の612億3,400万円で、純損益は216億1,500万円の赤字となり、20年12月末時点で34億6,300万円の債務超過に陥った。

　21年3月期の連結業績予想も下方修正し、純損益の赤字が従来の見通しである170億円から370億円に拡大する見込みを示した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による旅行需要減少が響いたかたちとなった。

　また、今年1月に実施した希望退職者の募集に加え、新規採用の抑制やグループ会社への出向などを行い、24年度末までに在籍人員を現在の7,000名から約3分の2に縮小する。