言葉のチカラでブランディング企業の魅力を引き出すライター集団

2021年3月12日 18:11

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（株）チカラ

取材力と執筆力を活かして企画・編集から幅広く

　2007年に設立された（株）チカラは、クリエイティブのなかでも文章の執筆を専門とする「ライター」だけが集まった、全国的に見てもユニークな会社だ。現在は福岡に5名、大阪に1名の社員が所属。地元福岡はもちろん、関東や関西からの制作依頼にも応じて全国で活動を続けている。

　一口にライターといっても、守備範囲は意外に広い。情報誌やニュースサイトへの記事提供のほか、ウェブ制作、社史・社内報や広報誌の企画制作に書籍の企画・執筆など、外部のクリエイティブと連携しながら、幅広い分野をカバーする。

　福岡で暮らす人ならば、西日本新聞社が発行するフリーペーパー『ファンファン福岡』や九州電力の広報誌『みらいと』、九州国立博物館が発行する『アジアージュ』などで、知らず知らずのうちにチカラのライターが書いた文章を読んでいるかもしれない。
　また、制作をサポートした書籍のなかには『夢に日付を! 夢をかなえる手帳術』（渡邉美樹著）や『稲盛和夫の論語』（皆木和義著）、『35歳の教科書今から始める戦略的人生計画』（藤原和博著）などベストセラーも多数。書籍・ムックの制作実績はゆうに100冊を超え、どこかでチカラの仕事に触れている可能性は高い。

　16年にリリースしたオウンドメディア「クイッターズ福岡」は、プロのライターが自腹でレビューするレストランサイトとして、1000記事以上を無料で公開・更新中。昨年4月には、福岡市内および市内近郊の飲食業界について取材・書き下ろした書籍『福岡グルメトリビア～ン』を出版。「クイッターズ福岡」名義で初の著書となった。

ブランディングは「言葉」から企業や商品の魅力を的確に表現

企業の歴史をコンパクトにまとめた「BOOK」ブランディング商品の1つ — 企業の歴史をコンパクトにまとめた
「BOOK」
ブランディング商品の1つ

　同社が近年、とくに注力しているのがブランディング事業だ。企業や商品、個人などあらゆる分野でブランディングの重要性が高まるなか、15年から本事業をスタート。数々の媒体の取材で培った文章力とインタビュー力を活かして、多くの企業のブランディングをサポートしている。

　企業ブランディングの実績では、「一風堂」を展開する力の源ホールディングス（中央区大名）、JR九州ホテルズ（博多区博多駅東）、中村工業（中央区舞鶴）、アキラ水産（福岡市中央区長浜）をはじめ、製造や流通、医療、福祉、環境など多様な業界を網羅し、5年間で重ねてきた実績は、約50社にも上る。

　「ブランディングにおいて、もっとも大切なのはブランドコンセプト。つまり中心となる言葉を見つけ出すことなんです」と語る元木氏。チカラのブランディングでは、インタビューを主軸として企業や商品の特徴や競合優位性、強みと弱み、これまでの足跡と将来的なビジョンを言葉として引き出し、的確に紡いでいく。

企業の成長や発展を言葉でサポートできる強み

　具体的には、創業から現在に至るまでの歴史や現状、ビジョン、経営理念について、まずは経営者に徹底してインタビューする。さらに、ブランディングチームや幹部にも話を聞き、その過程で出てくる言葉から1つのブランドコンセプトをつくり上げるのだ。

　また、グループワークも積極的に取り入れ、その会社の社風や特色を丁寧に拾い上げながら、日々の業務に紐づいた行動指針（クレド）に落とし込んでいく。

　必要な場合は、コンセプトに沿ったロゴやデザインの提案や会社案内などのツール制作、ウェブサイト制作までも手がけることもある。さらに、研修ツールやヒストリーブック制作、企業研修の設計と実施など、インナーブランディングもサポートすることができる。

　ブランドコンセプトやステイトメントが企業や商品の見え方・見せ方など「外向け」のデザインであることに対して、「社内向け」のブランディング浸透や社内のシナジー強化も企業にとっては重要な課題だ。それらをトータルにカバーし、企業の現在と未来を明確に表現することができるのも、言葉を扱うチカラならではの強みだ。詳しい実績については、同社のポートフォリオ（要問い合わせ・郵送可）で知ることができる。