大手生保が地銀株売却を発表~低迷する九州地銀の株価
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今日14日の日経平均株価は、【表1】の通り、前日比+213.07円の2万9,161円80銭(前日比+0.74%)と、久しぶりに値上げで取引を終えている。
【表2】を見ていただきたい。大手生命保険会社が保有している九州地銀の株価推移表である。
~この表から見えるもの~
◆6月6日の日本生命など「大手生保が地銀株売却へ」の新聞報道を受けて、翌7日の九州地銀の株価は、全銘柄が前日比マイナスとなった。
◆しかし、8日はその反動を受けて、取引のなかった福証上場の南日本銀行を除く7行がプラスに転じていたが、今日14日の株価は、日経平均が上昇したにもかかわらず南日本銀行を除く7行が前日比マイナスになるとともに、全銘柄が6月7日の株価を下回っている。
・ふくおかFGは7日比▲17円の1,980円(同比-0.85%)。
・九州FGは同比▲13円の397円(同比-3.17%)。
・西日本FHは同比▲11円の654円(同比-1.65%)。
・北九州銀行を傘下に置く山口FGは同比▲13円の639円(同比-1.99%)。
・大分銀行は同比▲35円の1,701円(同比-2.02%)。
・宮崎銀行は同比▲36円の2,004円(同比-1.76%)。
・佐賀銀行は同比▲4円の1,381円(同比-0.29%)。
・南日本銀行は同比▲27円の700円(同比-.3.71%)と大幅な下げとなっている。<まとめ>
日本生命は2021年度に地銀の保有株200億円以上を売却する方針で、各地銀には売却額をすでに通知済みであり、第一生命は売却対象の地銀に対して今後通知する予定という。また、明治安田生命も地銀の保有株の削減の検討を始めており、大手生保の21年度の売却額は合計で数百億円規模になる見通し。その影響を受けて九州地銀8行の株価は低迷。週明けの今日14日の株価は、日経平均の大幅な上昇にもかかわらず、南日本銀行を除く7行が前日比マイナスとなり、全銘柄が7日の株価を下回っている。
わずか1週間の動きではあるが、大手生保の地銀株売却の発表は、今週以降も九州地銀にとっては大きな「重石」となりそうだ。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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