【速報】「納得できない」「吉村さんは卑怯だ」〜山口FG臨時株主総会
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「一体、何をやっているんだ・・・」――臨時株主総会に株主として出席した高知市在住の男性A氏(71歳)は、年の終わりにため息を漏らした。
山口フィナンシャルグループ(以下、山口FG)の前会長兼最高経営責任者(CEO)・吉村猛氏が昨日、取締役を辞任した(NetIB-News「【山口FG】臨時株主総会前日に吉村取締役が辞任」)
山口FGは本日、臨時株主総会で吉村氏を取締役から解任する議案を審議する予定にしていた。しかし、昨日の辞任を受け、代わりに補充する取締役の選任案のみが審議、採決される見通しとなっていたが、総会では株主から不満の声が飛び交ったようだ。
同グループは『(社内調査本部)調査報告書』を作成し、吉村氏が当社取締役としての資質を有さないとの報告を受け、10月14日付で取締役1名に対する辞任勧告の決議を裁決していた。しかし吉村氏が応じなかったことから、11月1日付『臨時株主総会開催日等及び付議議案の決定に関するお知らせ』において、「吉村氏の解任議案の付議を決定した」と説明していた。
A氏は、総会終了後インタビューに応じ、「ここまで株主を引っ張った以上は、締めず最後までしてほしい。吉村さんは卑怯だ。納得できない」と抱えていた不満を声にした。
元・山口銀行取締役・浜崎裕治氏は、同グループのこれまでの動きをめぐって、「地域社会発展に尽くす」という地銀本来の役割を担ってほしいと報道し続けてきた。
株主として臨時総会に出席した浜崎氏は、総会の様子について「新体制でもう一度やり直したいという姿勢は見えた」としている。
OBと見られるほかの株主からは「今後、山口FGはしっかりしてほしい」とあたり障りのない意見が述べられたが、浜崎氏は「社内の役員構成の比率はおかしい」と指摘する。同グループの23日の時点で(吉村氏辞任を受け)社内取締役が1人、社外取締役が5人、監査役2人となっていた。「今回の総会で曽我德將氏を取締役として新任したが、それでも構成比はおかしい。このままでは、同様のことが起きるのではないか」と質問、椋梨敬介社長は、「構成については来年以降、検討する」と回答した。
怒涛の一年となった山口FG、最後は前会長の総会前の取締役辞任という呆気ない幕切れとなったが、浜崎氏は「来年は新社長のもとに、経営内容をしっかりと整えて行ってほしい。それが若い行員の早期退職などの問題解決に繋がる」とした。
【麓 由哉】
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