2024年11月06日( 水 )

ファイザーの会長もバイデン大統領夫人も次々とコロナに感染

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 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」の記事を紹介する。
 今回は、8月19日付の記事を紹介する。

アメリカに広がるウイルス イメージ    一体全体、どうなっているのでしょうか?コロナを予防するはずのワクチンですが、打っても打っても感染が止まらないようです。

 今週月曜日にはワクチンで大儲けをしているファイザーのブーラ会長兼CEOもコロナに感染したことをツイッターで明らかにしました。同じ日にはオースチン国防長官も2度目のコロナ感染を公表。

 そういえば、バイデン大統領も2度の感染でホワイトハウスに引きこもっていましたが、先週末からサウス・カロナイナ州のキアワ島で家族水入らずの休暇を楽しんでいるはずでした。ファーストレディのジル夫人、何かと物議を醸している息子のハンター・バイデン夫妻と孫娘も一緒です。

 ところが、ジル夫人は月曜日の夕刻から微熱が出たそうで、アメリカ史上71歳と最高齢のファーストレディであるため、コロナを疑い、抗原検査を受けました。すると2回とも陰性という結果だったとのこと。

 しかし、安心も束の間。PCR検査の結果は陽性でした。「すわ一大事」となり、緊急で経口薬のパックスロビッドの投与が始まったのです。今後少なくとも5日間は隔離になります。バイデン大統領は法案の署名式典のためホワイトハウスに1人で帰還しましたが、濃厚接触者ということで、今後10日間は室内でもマスク着用というルールに従わねばなりません。

 いずれにしても、アメリカの大統領夫妻が4回のワクチン接種を済ませているにもかかわらず、相次いでコロナに感染しているわけで、ワクチンの予防効果は限界があるということでしょう。

 実はアメリカ政府でコロナ対策の司令塔をはたしているファウチ博士も2度の感染に見舞われています。カナダのトルドー首相もコロナに感染していますから、もはや「コロナとの共存」が当たり前になってきたといえるかも知れません。

 とはいえ、冒頭に紹介したファイザーのブーラ会長は相変わらず商売熱心です。何しろ、自らが感染したことを公表した際に、しっかりと自社製品の宣伝を繰り返していますから。

 曰く「自分はワクチンを4回接種しました。なぜなら時間が経つと予防効果が減るからです。しかし、そのお蔭で感染はしましたが、重篤化はしていません。念のため、パキロビッドという治療薬も服用しました。これはバイデン大統領も飲んでいます」。

 要は、ワクチンと経口薬の両方あれば、「鬼に金棒」ということでしょう。しかし、ファウチ博士は「パキロビッドの副作用がひどく、往生した」と告白しています。同博士は81歳という年齢が影響したのでしょうか。

 2度の感染を経験したファウチ博士ですが、2度ともパキロビッドを服用したものの、2度目のほうが副反応は厳しく出たとのこと。バイデン大統領も80歳に近いためか、同じような状況だったと報じられています。そして、今回のファーストレディのジル夫人もまったく同じようなパターンです。

 改めて明らかになったのですが、コロナ対策としては「ワクチン接種」が金科玉条の如く推奨されていますが、ブーラ会長の言に従えば、先ずは定期的なワクチン接種が求められ、感染した場合には特効薬の服用が必要ということのようです。

 これでは、ワクチンメーカーにとっては未来永劫にわたって莫大な収益が保証されることになります。ほくほくのファイザーは今や、アメリカの民主党への献金額で全米ナンバー1に躍り出ました。最大のスポンサーを擁護するわけではないでしょうが、バイデン大統領はワクチンに関する否定的な情報には極力耳を傾けないようにしているようです。

 とはいえ、ファイザーがFDAに提出した治験データには怪しい操作が加えられていたとの医学者からの指摘も後を絶ちません。なかでも「アメリカ・ファースト・リーガル(AFL)財団」が情報公開法に従って、この7月に入手したとされる、CDCと大手製薬メーカーとのコロナに関するやり取りの記録を見ると、愕然とします。

 なぜなら、CDCのデジタル・メディア担当責任者キャロル・クロフォードがツイッターやフェースブックに対してワクチンの効果に関して懐疑的な情報はすべて削除するように指示を出しているからです。さらに、CDCはGoogleに対してもワクチン・ファインダー・ページがトップに表示されるように検索エンジンを操作するように指導をしていたことも明らかになっています。

 AFL財団のミラー理事長曰く「政府と大手製薬メーカーが裏取引を重ねている実態は憲法で保障されている表現の自由を危うくするものであり、今後も検証作業を続ける」。加えて、CDCによる隠蔽工作も相次いで明らかになっています。たとえば、ワクチンの副作用に関する追跡調査を「アメリカ史上最大規模で実施する」と公言していながら、1年以上何もしなかったことも判明しました。

 とくに、メッセンジャーRNAと心筋梗塞の関係が医学界から指摘されていたにもかかわらず、CDCは2021年10月まで検証作業を放棄していたのは大問題です。これでは政府が運用しているワクチン副反応報告システム(VAERS)も宝の持ち腐れとなってしまいます。アメリカではようやく検証作業が始まるようですが、先行きは不透明です。
もってほか山の石となすべきではないでしょうか。我が国でもしっかりとした検証が求められるはずです。

 次号「第308回」もどうぞお楽しみに!


著者:浜田和幸
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