「来たくなる職場」環境を整備 従業員の満足度を向上させる

司法書士法人みつ葉グループ

全国に名を馳せる司法書士法人

　みつ葉グループは「世のため、人のため、自分のため、三方よしの未来を創る」を企業理念に掲げ、顧客・従業員双方の満足を追求しながら急速に事業を拡大し続ける司法書士法人。

　同グループは、共同代表を務める島田雄左氏がたった1人、2012年3月に福岡市中央区で「司法書士事務所オフィス・ワン」を開業したところから始まる。22年3月5日に創業10周年を迎えた同グループの従業員数は今や200名を超えており、事業規模は全国トップクラスにまで成長している。登記、相続、債務整理の3本柱を中心とするビジネスモデルを強みとし、現在は東京本社のほか、全国の主要都市にオフィスを設け、事業を展開している。

福岡オフィス移転 従業員満足度向上を目指して

　事業拡大にともなって、みつ葉グループは6月、福岡オフィスを博多から「天神ビジネスセンター」に移転した。新オフィスの敷地面積は160坪と、福岡オフィスの従業員約60名に対して、十分に広いスペースが設けられている。対顧客での相談や話し合いが主業務である士業の業態では、いまだコロナ禍収束の兆しが見えないなかでも、原則としてテレワークよりも出社しての対面業務が中心となる。ここで共同代表・宮城誠氏が目指したのは「来るのが楽しくなるようなオフィス」だ。

    移転に際し、約20名が一緒にくつろげるカフェのような休憩スペース、さまざまなウイスキーが並ぶバースペースなどが備わった。「移転前は執務スペースの拡大とともに休憩スペースがどんどん狭くなってしまっていました。しかし現在は、気分転換で休憩スペースへ行き仕事をすることも可能となっています。またこんなご時世ですので、なかなか外で盛大に食事会などは行いづらい状況です。そのようななかで、多くの社員が集まれる憩いの場所をつくれたことは、社員同士の関係性や作業効率向上の一助となると思います」と宮城氏は話す。

　同グループでは、従業員が心身共に成長を促し、平静を保つための福利厚生制度も充実している。産業医と提携し、必要な場合には面談を受けることができる。月80時間の残業を行った翌月には産業医との面談を必須にしている。もし面談を通して心身の不調が発覚し、休職となった場合などに、産業医から復帰時期はいつごろが適切か、復帰した際の部署はどこが適当かなどについて、細かいフィードバックを得られることから、適切な対応が行える。

　また、今年4月にグループでキックボクシングジムを開設しており、従業員は無料でジムへ通うことができる。これは運動不足が叫ばれる現代に嬉しい制度だといえよう。さらに「みつ葉ライブラリー」も魅力的だ。同グループの全従業員は、毎月2,000円分の書籍購入支援を受けることができる。購入した書籍は、オフィスの本棚に蓄積されていき、誰もが閲覧可能となる。同グループでは、ほかにも従業員満足を向上させるためのさまざまな制度がそろえられている。

共に成長できるフラット型の組織づくりを

　宮城氏は「トップダウン型の組織ではなく、フラット型の組織をつくっていきたい」と語る。すべての従業員が主体的に業務に取り組めるような組織づくりを行うために、今は中間層へのマネジメントに力を入れている。

　「現在創業10周年を迎え、創業者の島田も、業務からは大方フェードアウトしている状況です。今後は私を中心に次の10年をつくり上げていきたいと考えていますが、トップダウン型だと成長にいつか制限がかかってしまうでしょう。まずは、オフィス内環境から一新し、新たな組織体系をつくっていきたいと考えています」（宮城氏）。従業員とともに成長する組織を目指す同グループは、「三方よし」の精神のもと、今後も存在感を高めていくだろう。

【立野　夏海】

＜COMPANY INFORMATION＞
司法書士法人みつ葉グループ
代　表：宮城　誠／島田　雄左
東京本社：東京都港区虎ノ門5-12-11
　　　　　NCOメトロ神谷町4F・5F
福岡オフィス：福岡市中央区天神1-10-20
　　　　　　　天神ビジネスセンター9F
設　立：2013年9月　
資本金：2,750万円
ＴＥＬ：03-6263-0317（東京本社）
　　　　092-406-8920（福岡オフィス）
ＵＲＬ：https://mitsubagroup.co.jp