2024年12月24日( 火 )

SBI子会社の社外取締役に就任する山口FGの吉村前会長とは

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 既報(「山口FGの吉村前会長がSBI子会社の社外取締役に就任へ」))の通り、山口フィナンシャルグループ(FG)の元会長兼最高経営責任者(CEO)の吉村猛氏が、SBIホールディングス傘下で住宅ローンを手がけるアルヒ(株)の社外取締役に本日就任することがわかった。改めて吉村氏と山口FGについてふりかえってみよう。

 吉村社長(60歳)は2020年6月に開催された株主総会で、代表取締役会長グループCEO(最高経営責任者)に就き、後任には椋梨敬介執行役員(50歳)が6月25日に社長グループCOO(最高執行責任者)に昇格。

 しかし、吉村会長は21年6月に開催された定時株主総会で、株主の99%の支持により取締役に再任されたが、直後の臨時取締役会で、消費者金融のアイフルとの新銀行構想を独断で進めたなどとして、会長兼CEOを解任され取締役に降格された。

 山口FGの取締役会は21年10月14日、吉村取締役に対して、新銀行計画を独断で進めたなどとして取締役辞任の勧告をしたが応じなかった。

 そのため、山口FGは21年11月、吉村氏の取締役解任の臨時株主総会を12月24日(午前10時)に山口銀行本店8階講堂で開催すると発表。第1号議案は取締役吉村猛氏の解任。第2号議案は曽我德將氏の取締役選任であったが、吉村取締役は前日の23日に取締役を辞任した。その後の動静は伝えられなかったが、山口FGの会長兼最高経営責任者(CEO)時代から親密だったSBIホールディングスの北尾吉孝社長から声をかけらたものと推測される。はたして、吉村氏が今後どのような動きを見せるのか注視していきたい。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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