問われる山口FGの情報管理システム
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『西日本新聞』(1月17日付)が山口FGの人事制度について以下のように報じた。
山口フィナンシャルグループ(FG、山口県下関市)は、北九州銀行(北九州市)など傘下の3行を含むグループ全社で、年功序列の人事制度を刷新する。社員の能力や積極性を昇進により反映させる仕組みに改める方針で、若手では給与が倍になる可能性もある。優秀な人材確保につなげるのが狙いで、4月から導入する予定という。
詳細を確認するため、17日午後、山口FGに電話をかけたところ、昨年10月3日付で人財支援部長兼山口銀行経営管理部長に就任した大神崇巧部長と話すことができた。「どういうことを聞きたいのですか。この電話でお答えします」と、この記事の記載内容を認める発言があった。しかし、私が「大事な人事制度の問題を電話で話し合うのは私の主義ではないので、直接お目にかかって話をしたい。今週はいつでも結構ですので。お会いできる時間を指定していただければうかがいます」と言うと、「後ほど空いている時間を連絡します」との回答があった。そして、その日の夕方、「1月20日午後1時にお会いするということで良いですか」と連絡があり、面談が決まった。
しかし、昨日(18日)夕方に大神部長から電話があり、「西日本新聞の記事は当社が発表したものではなく、勝手に掲載されて困惑しており、その記事について説明することはできないので、20日のアポイントは取り消させてほしい」との連絡があった。
その説明を聞いて筆者は、「17日に照会したときは記事の内容を認めていたのに、今になって西日本新聞が勝手に掲載したというのであれば、抗議すべきではないですか」というと、「掲載された記事については近々発表する予定」であるというのだ。
そこで筆者が、「西日本新聞の記事内容は間違っていないというのであれば、情報が一部の報道機関に事前に漏れていたことになり、山口FG内部の情報管理体制が問題になるのではないか」と問うても、「だから困惑しているのです」という答えしか返ってこなかった。
<まとめ>
日銀は17~18日に開いた金融政策決定会合で金融政策の現状維持を全員一致で決めた。その発表を受けて、昨日18日午後の日経平均株価は【表1】のとおり、前日比652.44円増の2万6,791円12銭(+2.5%)と大幅に上昇。その流れを受けて【表2】のとおり、九州地銀の株価および金融グループの株価も上昇。金融グループでふくおかFGは、前日比24円増の3,020円(+0.8%)。九州FGは、前日比10円増の466円(+2.19%)。西日本FHは、前日比27円増の1,051円(+2.64%)。山口FGは、前日比1円増の874円(+0.11%)の微増となっており、株価からも厳しい状況にあることが読み取れる。【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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