2024年12月23日( 月 )

OCHIホールディングス、23年3月期は微増収も減益

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 9日、OCHIホールディングス(株)(福岡市中央区。東証プライム、福証)が2023年3月期連結決算を発表した。売上高1,156億1,300万円(前期比3.3%増)の増収となったものの、営業利益29億4,600万円(同3.8%減)、経常利益35億3,100万円(同0.4%減)、最終利益は24億8,400万円(同28.0%減)の減益となった。

 当期の経営概況は、同社よれば、建築資材や住設機器の値上がりにともなう住宅の建築価格の上昇などにより、22年度の住宅関連業界全体における新設住宅着工戸数は86万828戸(前期比0.6%減)となるなか、OCHIホールディングスが主なターゲットとする持家・分譲戸建住宅の着工戸数は前期比7.7%減となった。

 また、エンジニアリング事業の事業拡大を図って、日本調査(株)(東京都板橋区。主として橋梁等の土木構造物の診断・調査を行う)ならびに芳賀屋建設(株)(栃木県宇都宮市。建築工事、土木工事を行う)を新たに子会社化するなどした。業績における利益の減少は、人件費などの増加によるとしている。

 来期、24年3月期の見通しについては、物価上昇や光熱費の高騰にともなう消費者マインドの低下、住宅ローン金利の上昇懸念などにより、主なターゲットとする持家・分譲戸建住宅の着工戸数について若干の減少が予測されるとして、売上高1,200億円、営業利益27億円、経常利益32億円、最終利益20億円と、各々減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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