2024年11月06日( 水 )

【独自】旧統一教会系団体、福岡市の公共施設で弁論大会開催へ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和女性連合」(WFWP)が福岡市健康づくりサポートセンター「あいれふ」(福岡市中央区)の講堂において今月24日、女子留学生弁論大会福岡県大会を開催することが(株)データ・マックスの取材によって判明した。

 同センターは、2012年より「福岡市医師会・鹿島建物共同事業体」が指定者管理者として運営を行っている。

 旧統一教会の問題を追及している全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)はWFWPを旧統一教会の関連団体と認めている。昨年、福岡市のNPO・ボランティア交流センター「あすみん」にWFWPの福岡第一連合会が登録していたことが明らかとなっていた。

 市の規約において「宗教活動を目的としない」などの登録要件を定めており、「あすみん」を所管する福岡市市民公益活動推進課は昨年、不安を訴える市民からの声を受け、同連合会の登録申請を認めるのかについて審議会に諮問していた。

 旧統一教会をめぐっては昨年、安倍元首相銃撃事件以降、その関連団体を含め正体を隠した布教活動や政治家との関係などが大きな問題となっており、WFWPは鬼木誠衆議院議員など福岡の自民党議員も行事に参加するなどしていたことが明らかになっている。

 今回、福岡市の公共施設である「あいれふ」でWFWPの行事が行われることは、行政がWFWPの活動に不安がないとしてお墨付きを与えると、危惧する声があがっている。

【近藤 将勝】

関連キーワード

関連記事