話題のドキュメンタリー映画と講演会で LGBTQ+当事者の声を聞く
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福岡市人権啓発センター
人権に関する啓発事業や情報提供、登録団体との定期的な交流会やイベントの開催などを行う福岡市人権啓発センターは10月28日(土)、「レインボー×ココロン映画会&講演会」を開催する。
今回のイベントでは、ドキュメンタリー映画「リトル・ガール」(フランス)を上映する。この映画の主人公となるのはフランス北部の街に住む少女・サシャ。男性として生まれた彼女は2歳を過ぎたころから女性であることを訴えてきたものの、学校の制服としてスカートを選ぶことを許されず、同世代の子どもたちからは「女っぽい」「男のくせに」と揶揄され、人々は彼女を受け入れようとはしない。
同作品の監督・セバスチャン・リフシッツ氏は取材を行うなかで、サシャの母・カリーヌに出会った。長年抱き続けてきた不安や罪悪感やそれらから解放してくれる小児精神科医との出会い、サシャが同世代の子どもたちと同じように過ごせるように奔走する。7歳の少女とその母の苦悩と戦いの日々とともに、彼女たちがもつ強い意志が描き出される。2020年にベルリン国際映画祭で上映後、モントリオール国際ドキュメンタリー映画祭のピープルズ・チョイス賞をはじめとしたさまざまな映画賞を受賞。コロナ禍ではテレビ放送され、約137万人が視聴した。
映画上映後に行われる講演会では(特非)カラフルチェンジラボで研修研究グループリーダーを務める荒牧明楽氏が登壇する。荒牧氏は幼少期より自身の性別に対し違和感をもち、高校時代に「性同一性障害」という情報を知ったことをきっかけに、同様の悩みをもつ人々に出会い、救われた。悩みを抱えるLGBTQ+の人々の力になるため、大学以降はトランスジェンダーを中心とした啓発活動を開始。17年には、LGBTQ+に関する講演会・セミナーの開催やコンサルティング、カウンセリングなどを手がけるOVER THE RAINBOWを立ち上げた。福岡県人権問題に係る啓発・研修講師団の講師を務め、福岡県をはじめとした市町村、企業、学校、地域などで研修・講演活動を行っている。
近年は「LGBTQ+」という言葉の認知が進んでいるものの、当事者から直接その体験を聞いたことがあるという人は少ないだろう。互いの違いを受け入れ合い、共生できる未来の一歩として、ぜひ当イベントの機会を利用していただきたい。
【杉町 彩紗】
■EVENT INFORMATION
レインボー×ココロン映画会&講演会<日時>
10月28日(土)午後1時~午後3時45分
※12 時30 分開場 ※途中休憩あり
<会場>
西鉄ホール
(ソラリアステージビル6階)
<参加費>
無料
<定員>
460名(要申込)
<申込締切>
10月23日(月)
※申込多数の場合は抽選、落選の場合のみ10月25日(水)までに連絡
<申込>
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