2024年12月22日( 日 )

九州電力、2024年3月期決算は大幅増益で黒字転換 燃料費調整の期ずれ影響による

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 30日、九州電力(株)(本社:福岡市中央区、池辺和弘代表)は2024年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は2兆1,394億4,700万円(前期比3.7%減)、営業利益は2,549億1,900万円(前期は729億9,800万円の赤字)、経常利益は2,381億6,100万円(前期は866億3,400万円の赤字)、当期純利益は1,664億4,400万円(前期は564億2,900万円の赤字)で、減収も大幅な増益で黒字転換となった。

 決算要因については、燃料価格の下落による燃料費調整の期ずれ影響が前年度の差損から差益に転じたことに加え、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことや、卸電力市場価格の下落により購入電力料が減少したことなどから、経常損益、当期純損益ともに大幅に改善し、黒字になったとしている。

 来期(25年3月期)の業績予想については、売上高は2兆2,000億円(前期比2.8%増)、営業利益は1,300億円(同49.0%減)、経常利益は1,100億円(同53.8%減)、当期純利益は800億円(同51.9%減)で、増収も大幅な減益を予想している。

【寺村朋輝】

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