【越中国(富山)巡り(1)】福岡空港7時20分発に注目~青木レポート
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かつて北陸地方は「越の国」(高志・古志の国)と呼ばれていた。「越の国」は現在の福井県・石川県・富山県・新潟県あたりまでを指す。飛鳥時代から奈良時代にかけて越前、越中、越後、能登に分けられ、平安時代初期にさらに越前から加賀が分割されたようである。そのため富山県は「越中国」と呼ばれるようになった。この「越中国」巡りについて1つの提案を行う(8月の視察を参考にしてまとめた)。
意外と便利な便がある
石川・金沢市は由緒ある地域だ。だから「金沢は辺ぴな場所だから行きたくない」という人は変わり者だと思われる。小松空港から金沢までは、およそ35kmと近距離だ。また、福岡空港発小松空港行きは1日4便運航されていると旅行通は知っており、身近に考える人は多い。だから「金沢へ行ってみよう」と誘えば、断る人はまれである。ただ富山、新潟行きを誘うと大概の人は返事を渋る。この2都市には周辺を含め、魅力のある場所が多いことを知らない人が多い(金沢をしのぐような場所もある)。
7時20分発、小松・新潟行き
福岡空港、午前7時20分発の便のうち、新潟行きに注目してほしい。まずは結論めいた話から始めよう。福岡空港への最終便の時間のことである。「小松空港は午後7時35分、新潟空港は午後7時25分である」と耳にすれば、多少の旅行好きは「それは便利だ。時間のロスがないからお得だ」と即座に考えるだろう。まずはレンタカー利用を前提とした説明をしよう。
まずは輪島市へ、11時40分到着
小松空港には定刻では午前8時45分に着く。レンタカーを利用すれば、早ければ午前9時にはスタートできる。簡単に行程を紹介しよう。
能登半島の玄関口である七尾市まで約90km、そこから輪島市までは約50kmなので走行距離は約140kmである。ちなみに能登半島の根っこからの距離は150kmになる。
七尾までは高速道路を利用する。そこからは能登半島を縦断する有料道路を走り、輪島市役所へ到着したのが午前11時40分とかなりのスピードで走行した。ちなみに混雑・渋滞という事態に遭遇する機会はめったになかった。
意外と「早い」と感じられるであろうが、能登半島の突端まで行くには残り60kmあり1時間強かかる(突端は珠洲市の珠洲岬)。
黒部峡谷トロッコ電車の駅までの所要時間は、2時間10分。だから午後3時30分まで滞在していても帰福に支障はない。仮に1泊2日で行程を組んでも時間のロスがわずかなので、かなり広範囲のエリアを動き回れる。2泊3泊であれば、最高にエンジョイできることは間違いない。
佐渡島に午後1時着はあり得る
新潟空港を利用して過去8回旅行をしている。定時で行くことができれば午前9時10分から20分に到着できる。そこからレンタカーを借り、午前9時40分から移動を開始する。目的地は新潟港で、大して時間はかからない。午前10時30分前後のフェリーに乗れたならば正午着が可能である。福岡から来た田舎者は驚くことしかできない。「噓!福岡から佐渡島に午後1時までに到達することは不可能だろう」と叫ぶだけである。
7時20分新潟行きは東北観光に活用すべし
いろいろな縁で岩手県に出かけることが多々あった。そのときは仙台空港経由でレンタカーを利用して盛岡へ向かったものである。確かに東北の東部はこのコースが便利である。ところが福島・山形巡りには不便さを痛感したものである。
一時、会津若松巡りを計画したことがあり、道路地図とにらめっこしていた。突然、「新潟空港から会津若松は非常に近いではないか」と閃いた。
早速、このコースを利用した。レンタカーで新潟空港を午前10時にスタート。会津若松には予想通り正午に到着した。この経験を活かして次は山形県へ繰り出した。山形県の都市、米沢・酒田・鶴岡3市の「幕末歴史詣」を堪能したのである。
(つづく)
【青木義彦】
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