太陽光発電のトライアングルモデル構築で再エネ導入を加速へ 北九州市
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北九州市が、再生可能エネルギーの導入を加速させる目的で「北九州トライアングルモデル」の構築を図る。それにあたり、リユースパネルによる発電事業を展開する(株)浜田(本社:大阪府高槻市、濱田篤介代表)と、太陽光パネルのリサイクル事業を展開する(株)新菱(九州市八幡西区、土山正明代表)と25日、連携協定を締結した。
協定の内容は、(1)リユース太陽光パネルによる発電事業(PPA事業)を通じた再エネ導入の推進、(2)太陽光パネルのリユースと高度なリサイクルによる資源環境の循環、(3)同モデルを通じて得られたノウハウの活用による関連産業・分野の発展、としている。
具体的には、北九州市が公共施設においてリユースパネルの率先導入を行い、浜田が新品より安価なリユースパネルでの発電事業を実施、さらに新菱がパネルの99%リサイクルを実施するというもの。このようなモデルの構築は全国初だという。
国は温暖化ガス削減に向け、2030年までに再エネを103.5~117.6GW導入することを目標としているが、23年末の実績は73.1GWにとどまっており、目標達成には少なくとも23年末比で1.6倍に拡大する必要がある。
一方で、全埋め立てごみの約5%が太陽光パネルとなっており、処分問題も浮上している。北九州市では、トライアングルモデルがこうした課題を一挙に解決するものだと位置づけ、しかも市内で循環ビジネスが完結するとしている。
北九州市は、第1ステップとして24年度に1施設に導入、第2ステップとして25年度以降は他の公共施設にも拡大、第3ステップとして他の民間企業や連携都市圏域、関連産業の発展というロードマップを示している。
【田中直輝】
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