【12/25まで】福岡の冬を彩る一大イベント「クリスマスアドベント」開催中

一般

2024年12月19日 18:07

ツイート

今年で12回目を迎える「クリスマスアドベント」が現在、天神・博多エリアを中心とした11の会場で開催されている。同イベントは2013年に初めて開催された。当時はまだクリスマスマーケットの認知度が低かったなか、JR博多駅前広場に約130万人が訪れるという成功を収めた。その後も規模を拡大し、23年には「福岡クリスマスマーケット」から「クリスマスアドベント」へと改称。福岡の冬の風物詩として定着している。

主な会場は、福岡空港、JR博多駅前広場、貴賓館前広場、天神中央公園、福岡市役所西側ふれあい広場、福岡大名ガーデンシティの6カ所。また、今年は新たに福岡タワー前緑道広場、渡辺通、そして北九州市小倉北区の紫川親水広場・船場広場が会場として追加された。初年度8店舗から始まった出店数は約150店舗にまで拡大し、日本一の規模を誇るクリスマスマーケットとなった。

今年のテーマは「Five Senses Christmas」。光、音、芸術の3つの柱を中心に、会場ごとに異なるコンセプトで企画されており、複数の会場を回って楽しめる。また、イルミネーションや装飾だけでなく、1時間ごとに行われる音楽ステージや、各会場のヒュッテ（木製小屋）で提供されるホットワインやクリスマス雑貨など多岐にわたるコンテンツが用意されており、幅広い世代が楽しめるイベントとなっている。

　とくに注目を集めたのは、天神中央公園の特設ステージで開催された「Christmas Advent presents クリスマスサーカス REVERIE」。空中アクロバットをはじめとする圧巻のパフォーマンスが無料で観覧でき、訪れる人々に感動的な体験を提供する。

さらに、音楽ステージや個展など、他にも多彩な企画が会場ごとに展開されている。総合プロデューサーである（株）サエキジャパンの代表取締役社長・佐伯岳大氏は、「イベントを通して多くの人々にチャンスを提供するなかで、単なるイベントにとどまらず、福岡の文化をつくっていくイベントとしていきたい」と語る。

　同イベントが成功を収めている背景には、地元団体や企業の密接な協力がある。佐伯氏はクリスマスアドベントの魅力として、「各会場でさまざまな団体と連携し、街全体で1つのイベントをつくり上げている点」と述べる。そして、すでに25年の開催に向けた準備も進めており、今後は「世界一のクリスマスマーケット」を目標に掲げ、300店舗を目指し、さらなる規模拡大を計画している。

　福岡の街全体が華やかなイルミネーションで彩られ、訪れる人々を楽しませる特別な時期。仕事帰りや家族、友人との大切な時間をより彩り豊かに過ごすために、ぜひこの「クリスマスアドベント」に訪れてみてはいかがだろうか。