【まるの会・一條氏のコンサル資質に疑義（22）】おめでたく投資セミナー

　新年あけまして、おめでたいも、おめでたくないも、株価次第という人はいるもので、集まる場所によってその密度が異様に濃くなるのだから、新年のすがすがしい気分を台無しにしないために集まる場所は選びたいものだ。

　ところで、旧年中に当社が目いっぱいの熱量をもって報じてきたスリーダムアライアンスは、昨年度の株主総会をついに開かぬまま越えてはならぬ年を越し、その一方で製造設備をnoco-nocoにnoco-nocoの株式を対価として引き渡すという自己犠牲の精神すら感じさせる気前の良さを発揮したが、その尊い志に応えるべくnoco-noco株は、米ナスダックで上場廃止という憂き目を頂戴して、世間の株高ブームもなんのその、曲芸飛行も顔負けの超低空飛行を繰り広げて年を越すという、まことにおめでたい状況となっている。

　そのような目も当てられぬ惨状のまま同じく年をお越しになった同社株主ご一同様のもとに、まるの会より早速仕事始めのご挨拶として次のようなお年賀が届いた。

　笑う門には福来る。ゴミ会社の株券を掴まされても、不労所得を志す投資家たるもの、笑って投資セミナーに参加する人間でありたい。そんな投資家連の願望に応える好企画を、好案件と同様に今年も用意してくれるようだ。

　講師の先生は、名うての投資家にして、昨年繰り上げ当選で参議院議員にも当選した御人。スリーダムアライアンス取締役に竹中平蔵氏を招聘していたように（すぐに逃げられたが）、まるの会の人脈は流石というほかはない。

　ただし、オンライン開催ではセミナー会場で一條好男氏を捕まえて、「スリーダムアライアンスの株主総会どうなってますか」などと過去案件を聞くこともできないということが残念である。

【寺村朋輝】