福岡県医師会定例記者会見報告
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18日、福岡県医師会館にて定例の記者会見が開催された。議題及び案内は、下記5項目。
・最近の感染症の発生動向について・・・・・福岡県医師会、稲光理事
・医療事故調査制度について・・・・・・・・福岡県医師会、上野副会長
・県民向け情報誌「えがおから医療ブック」第5号の発刊について・・・・福岡県医師会、東理事
・1月23日(土)県民のための公開講座開催について・・福岡県医師会、東理事
・九州ブロック初期・後期臨床研修進路説明会の開催について・・福岡県医師会、上野副会長
(左から)稲光理事、上野副会長、蓮澤副会長、東理事
会見では2012年に次いで早期にノロウィルスが原因と見られる感染性腸炎患者の増加が発表され、川崎市に搬入された検体で、これまでの遺伝子型のウィルスと抗原性が異なるため免疫を持っていないと考えられる新しい型番号(GⅡ、P17)の付与がなされたことに言及。福岡県ではまだ発見されていないが、2014年から2015年にかけて関東近隣の自治体で流行しており、2015年に入ってからは中国やアジア地域で多く検出されているという。
つづけて、10月から施行された医療事故調査制度について、福岡県では2012年から福岡県医師会方式(早期報告と忌憚のない外部委員を入れた審議)として実施していることが発表された。今後、本制度が現場に馴染んでいくことでうまく運用されていくとの考えが示された。
また、臨床研修進路説明会の開催の説明において、県医師会としては医師数の地域的偏り(都市部は充足し地方は不足)を解消することを目的として具体的な対策を実施してゆく考えが示された。昨年の進路説明会には400人が来場したが、そのうち学生は60人程度と少なかった。そこで九州内の医学部学4年、5年の学生を対象に進路に関するアンケートを行ったところ、「専門医取得後に働きたい地域」との質問に対し「出身大学所在県に戻って働きたい」との回答が39%、次いで「出身県で働きたい」が25%、3番目が「専門医を取得した県で働きたい」が24%となった。現状とはかけ離れた希望を抱いていることが明らかになった。【酒井 満】
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