【3/25】国交省が住宅産業向け海外展開支援セミナー

　国土交通省は3月25 日、「住宅産業海外展開支援セミナー」を開催する。これまでに海外進出した事業者の取り組みの成果や得られた洞察・ノウハウを共有することにより、広く住宅産業企業の海外展開の機運を高め、さらに海外展開に関心の高い参加者の交流を図ることを目的としている。

　会場は東京天理ビルの日本建築センター会議室（東京都千代田区神田錦町1-9）で、時間は午後2時20分から5時まで。オンラインでも参加できる。発表企業・団体は（独）都市再生機構（インド・フィリピン）、（独）住宅金融支援機構（インドネシア・ベトナム）、（一社）国際住宅建築都市産業協会（インドネシア・インド）、（一社）北海道建築技術協会（フィリピン）、（一社）日本免震構造協会（トルコ）、（有）和建築設計事務所（ベトナム）が予定されている。

　企業・団体の発表の後、笹原彰・慶應義塾大学経済学部准教授が「国際経済学の視点から考える海外展開」、滝沢頼子・（株）hoppin代表が「インドにおけるビジネスの可能性」をテーマに講演を行う。

　近年、大手ハウスメーカーなどがアメリカを中心に海外での積極的な事業展開を行い、高収益を上げている。これは、日本国内の住宅市場が少子高齢化を背景とし縮減傾向にあり、事業の成長が見込みづらくなっているためだ。

　一方、海外、とくにアジアは人口が増加傾向にあり、住宅需要が旺盛だが、住宅の質は決して高いとはいえない。今回のセミナーは、こうした状況を受け、国が住宅事業者に海外進出を促すことで、住宅産業の成長、事業の生き残りの道筋を示そうとしているものと見られる。

【田中直輝】