広告に効く色の心理効果とは?

 広告やデザインを考えるとき、色の心理効果=「色のチカラ」を意識していますか?実は、色は人の心を動かす力をもっていて、広告の印象や効果を大きく左右します。たとえば、「赤」や「オレンジ」などの暖色系は、温かさや情熱、元気さといった印象を与えると言われています。一方で、「青」や「水色」などの寒色系は、冷静さ、清潔感、信頼感を演出するのに向いています。

白石をほんの少しだけ小さく

    また、「白い家具」は部屋を広く見せ、「黒い家具」は空間を引き締めて見せる効果があります。これは“膨張色”と“収縮色”と呼ばれ、色の明度(明るさ)によって起こる心理的な錯覚です。ちなみに囲碁の白石と黒石は、白のほうが大きく見えてしまうため、見た目の大きさを合わせるために、実際には白石をほんの少しだけ小さくしているそうです。

明るく柔らかい色で安心感や優しさを演出    色は、モノの“質感のイメージ”にも影響を与えます。たとえばベビー用品にピンクやミントなどの明るく柔らかい色が多いのは、安心感や優しさを演出するためです。反対に黒やグレーは、硬さや力強さ、重厚感を与えます。

 スポーツのユニフォームに赤や黄色などの暖色系が多いのは、戦う気持ちやエネルギーを高める効果があるからです。逆に、ビジネススーツに紺やグレーが多いのは、落ち着きや誠実さを印象づけるためです。色は、感情や態度にまで影響を与える力をもっています。

 では、広告においてはどんな色を選べばよいのでしょうか?それは、「伝えたいイメージ」から逆算して決めることが重要となります。「親しみやすく見せたい」「信頼される印象を与えたい」「元気で明るい雰囲気を出したい」──そんなイメージがあるなら、ぜひ私たちにご相談ください。ぼんやりとしたイメージでも、そこから色の方向性を一緒に見つけていきます。

 広告は、ただ目立てばいいわけではありません。「どんな印象をもってもらいたいか」まで設計することで、届けたい想いがしっかり伝わる広告になります。色は、単なる“デザイン”ではなく、“感情を伝えるメッセージ”です。ぜひあなたの広告にも、色のチカラをプラスしてみてください!


<プロフィール>
山本啓一

(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。

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