古賀氏を参院選挙区候補に決定~民主党福岡県連が公認申請
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民主党福岡県連は12月7日、福岡市内で臨時常任幹事会を開き、2016年参院選挙の福岡選挙区候補者に新人で福岡放送(FBS)アナウンサーの古賀之士(ゆきひと)氏(56)を決定し、同日、党本部に公認申請した。党本部は8日に予定している常任幹事会で、正式に党公認を決定する見通し。県連は、県連副代表、空白だった参院福岡選挙区第1総支部長への古賀氏の就任も確認し、発表した。
古賀氏は、福岡県久留米市生まれ。福岡県立明善高校、明治大学政治経済学部卒業。地元テレビ局の福岡放送報道部に所属し、「めんたいワイド」などのアナウンサーなどを約30年間務めてきた。古賀氏は、「厳しいスタートラインにようやく近づいてきた。今日は大きなハードルを越えた」と実感を噛みしめながら記者会見した。「これから、党公認(を受け)、さまざまな団体と話し合いながら政策を詰めていく」と述べ、「選挙戦を乗り切れる体制を作っていただけるということですので、その期待にそえるように、一生懸命、皆様にお認めいただけるように尽くしていきたい」と決意を表明した。
県連は、民主党現職の大久保勉氏の不出馬に伴い、候補者を公募し、前日の6日、県内4カ所で党員・サポーター集会を開き、古賀氏が所信表明。その内容、人となり、党員・サポーターの評価を踏まえ、候補者にふさわしいと判断した。応募したのは古賀氏1人だった。
古賀氏自身が「民主党にアゲインスト(逆風)が吹いている。再生のきざしがまだ見えていない」と厳しい選挙を自認し、「まだスタートラインにも立っていない」と自分に言い聞かせるように語る。6日の所信表明では、「(報道の現場から)誰が政治を変えてくれるか、その人がいつのタイミングで現れるかと密かに思い続けてきたが、その誰かは現れない。自分がその誰かになると決意した」表明し、サポーターらに「自分も政治を変えたい」という1人になってほしいと呼びかけた。政治を変えるのも、民主党を変えるのも、誰も解決してくれない、変えてくれるその誰かにならなければいけないと意気込みを語った。
参院選福岡選挙区は、「10減10増」の定数改正によって増員された全国5選挙区の1つ。過去5回自民党と民主党が改選2議席を1議席ずつ占めてきたが、改選議席数が1増の3議席となり、様相が一変し、公明党が24年ぶりに公認候補者を擁立。古賀氏のほか、自民党の現職大家敏志氏、公明党の新人で元外務官僚の高瀬弘美氏、共産党の新人で病院職員の柴田雅子氏が立候補を表明している。与野党どちらが2議席を獲得するのか激しい戦いが予想される。
民主党県連では、来年の参院選に向けた取り組み方針を選対で検討し、早ければ年内にも態勢を整えたい意向だ。14日に福岡市内で開く県連のパーティーに、岡田克也代表が駆けつけることを明らかにした。
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