2024年11月25日( 月 )

大票田で寄せられる期待

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決意を語る古賀之士氏

 14日、福岡市内のホテルで開催された民主党福岡県連の政治資金パーティーで、来夏の参院選福岡選挙区において同党公認で立候補を予定している古賀之士(ゆきひと)氏(56)が、集まった同党支持者らを前に、「働く皆さん、生活者の皆さんの声を、新しいステージに届けるお手伝いをしたい」と決意を表明した。

 主催者発表で約800人が集まったという会場には、民主党・岡田克也代表が駆け付けた。「来年の参院選は、(自公の)圧倒的多数をひっくり返すチャンス。歯止めをかけ、次の総選挙でもう一度政権にチャレンジできるようにするのが、私たちが果たさなければならない国民への責務だ」と語った岡田代表。その言葉は、福岡選挙区に立つ古賀氏への期待の表れとも受け取れる。

 9月2日現在、有権者413万3,166人(福岡県選挙管理委員会より)という福岡選挙区は、間違いなく、九州最大の票田だ。さらに来夏の参院選は、選挙年齢が18歳以上に引き下げられて初めて行われる国政選挙だ。若年層の取り込みについて、さまざまに趣向を凝らしたアプローチが考えられることも予想され、注目の選挙となるだろう。

政治パーティーの様子

 そのしたなか、地元・福岡県で30年以上民放アナウンサーを務めてきた古賀氏には、福岡選挙区だけではなく、大票田で票を稼ぎ、全国比例にまで波及するプラス効果が期待されている。自ら公認候補を辞退し、後任者の古賀氏を支える大久保勉参議院議員は、古賀氏について、民主党のなかで新しい視点や先見性を持ち、これまでの状況を覆す『Game Changer(ゲームチェンジャー)』だと表現する。

 実際に、会場に集まった同党支持者・サポーターの反応は上々。閉会まで大勢の人が古賀氏を囲み、励ましの言葉を贈っていた。祖父母の戦争体験、戦後を引きずり苦労した父親の話など、古賀氏が訴えるのは平和希求の想い。安全保障法制をめぐる強行採決で、高まった現政権への危機感を風化させず、参院選につなげるための候補者と言えるだろう。
【山下 康太】

 

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