さまざまなカタチでの活用が期待される「3Dマップサービス」
-
(株)創造技術
「伝わる映像」を目指し、最新技術をさらに極める
福岡を拠点に、広く九州から関西までをカバーする土木・橋梁工事設計のプロ集団である(株)創造技術。本来の設計業務と並行して、技術を駆使し、工事現場の住民へ施工工事のビフォー(施行前)、アフター(施工後)を3D化して説明することできる3Dマップサービスを提供している。この付加価値によって同社に注目する企業が増え、事業規模も拡大した。事務所フロアも増設し、設計技術者たちが業務に携わりやすいゆとりある環境を整えた。
3Dマップサービスは、代表取締役の松藤忠大氏が土木・橋梁設計技術者として業務に携わっていた頃から大切にしてきた自信作。写真などを用いた説明は、専門家には理解されても地域住民には伝わらないことも多かったため、実際に工事が行われる間、環境がどのように変化し、生活にどのような影響をおよぼすのかというイメージがわかりやすく、より伝えやすい同サービスを開発した。
地域に根ざした工事を実施するためには地域住民へ向けた事前説明会への細やかな配慮が必要となる。現在では、事前説明会で聞かれる声も変わってきたという。「映像が映し出されると、『あっ!自分の家がある』『(施工完了後の映像を観て)そうか、高低差ができるか』といったような声が上がり、私たちの行う工事をすごく身近に感じてもらえるようになりました。私たちも地域住民の方に納得してもらえるので、その後の工事がすごくやりやすくなり、効率化を図ることができます」(松藤代表)。このサービスが広く利用されれば、さらなる都市開発が進むことになるだろう。
活用方法は無限大、都市開発の強い味方
実際に2本の作品を見せてもらった。1つは橋の架け替え工事。まずは3D測量したものを元に動画をリアルに再現。その後、工事の間、現場を回避するようなかたちで仮の橋を架け、橋を架け替えていき、完了するまでを俯瞰して再現してみせる。もう1つは、漁港を整備する計画を説明するもので、漁港までの道路工事と漁港工事を併せて動画化した。海岸の風景を夕陽にし、美しさの面でも興味を引かせ、雨や雪など気象を場面に取り入れた。住民はもちろん、事前説明会を主催した役場の担当者からもわかりやすいと好評を博した。
「専門家の人が見てもわかりやすく合意を得られる3Dマップづくりを目指しています」と松藤代表。その質は高く3D動画のコンテストでは常連入賞者として名が知られている。
「今後も、工事にともなう都市景観のシュミレーションサービスとして使用していきたいと考えておりますが、ゆくゆくは事故状況の再現映像や事例紹介の映像としての利用も視野に展開させていきたいと考えております。もちろんほかにも活用方法はあるはずですので、異業種の方とタッグを組むという試みもおもしろいのではないかと思います」(松藤代表)。
技術が向上するとともに、同サービスの選択肢も無限大に広がる。新たな街づくりの一助になる同社の取り組みに今後も注目したい。
<COMPANY INFORMATION>
(株)創造技術
代 表:松藤 忠大
所在地:福岡市南区塩原3-8-28 ケイエスビル2F
設 立:1991年3月
資本金:500万円
TEL:092-554-6635◆建設情報サイトはこちら>>
建設情報サイトでは建設業界に関する情報を一括閲覧できるようにしております。関連記事
2024年12月20日 09:452024年12月19日 13:002024年12月16日 13:002024年12月4日 12:302024年11月27日 11:302024年11月26日 15:302024年12月13日 18:30
最近の人気記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す