2024年12月23日( 月 )

筑紫女学園新理事長(?)長谷川裕一氏解任の勧め(2)~生長の家

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生長の家とは?

sora 生長の家の創始者は谷口雅春氏である。立教は1930(昭和5)年3月1日。生長の家の本尊は「生長の家の大神」と仮に称していますが、「生長の家」とは「大宇宙」の別名であり、大宇宙の本体者(唯一絶対の神)の応現または化現のことだ。正しい宗教の本尊は、この唯一神を別名で読んでいるものであるとして、いかなる名称の神仏も同様に尊んで礼拝する。また、生長の家では、本尊を現す像などは造らず、あらゆる宗教の本尊の奥にある「実相」(唯一の心理)を礼拝するため『実相』と書いた書を掲げる(生長の家の概要から引用)。

 この教えは非常に柔軟であります。イスラム教、キリスト教みたいに「己が絶対」という教条主義はまったくありません。長谷川裕一氏は1963年3月、龍谷大学文学部仏教学科を卒業しています。当然、長谷川家は浄土真宗のようです。「生長の家」は葬儀にはこだわらない。重視していません。仮に長谷川家で身内に不幸が生じた場合、「生長の家」会員・長谷川裕一氏は葬儀を浄土真宗で取り仕切っても何らかの問題の発生はないのであります。

 この柔軟な教えと現実の動きには驚くほどの違和感を抱いてしまいました。私が学生時代にはベトナム戦争に対する反戦運動が華やかな時代であった時です。創価学会の学生の説伏活動、「生長の家」学生会の活動も絶頂の時でありました。政治用語でいえば左派が活発であると危機感を抱いた右派も刺激を受けて過激になる法則があります。一般学生たちから「生長の家」の学生たちは「右翼集団」と警戒されていたものでした。

 その時代の「生長の家」学生会の活動家たちが日本会議の組織に潜り込み、現在の憲法改正の中核部隊を担っています。言うならば安倍政権の国家改造の別動隊と言えるでしょう。ところが最近の「生長の家」三代目総裁・谷口雅宣氏が『愛国・保守』の政治活動に対して批判的な言動を行っていることで内部では対立抗争が起きていると伝えられています。いや内部抗争というよりも組織絶縁組の続出が起きていると言ったほうが適切でしょう。傍観者の私からみれば三代目の主張のほうが教理に沿ったものと思います。どうであれ「生長の家」は今までは世間からは「右翼を支える宗教団体」と思い込まれていたのは事実です。

商売優先で組織された福岡 生長の家 栄える会

 「生長の家 栄える会」の目的に関して要約しますと「本会は産業界の繁栄の原理を宣布してそれぞれの企業活動を通じ、真の繁栄を実現すると共に」(以下省略)産業人グループであるとうたってあります。会員は5,000名とも公表されているようです。「栄える会」の資格は事業経営者であり「生長の家」を支える産業人グループと位置付けていいと思います。私が知る限り経済界での「栄える会」で著名な経営者はヤオハンの和田一夫氏でしょう。

 さて、長谷川裕一氏と「栄える会」に関して報告します。「栄える会」の広告塔であった和田氏とも親密な関係でありました。まず、結論から言えば、長谷川氏の存在がなければ福岡地区の「栄える会」の活況を呈することはなかったでしょう。それだけの功労者として関係者は評価しています。

 昭和50年代半ば、「生長の家が経営者を組織するそうな。『栄える会』といって成長の家から仕事が貰えるそうだ」という話を聞いて入会したある経営者A氏の話を紹介しましょう。このA氏はいまでも会費を納めている方で「栄える会」の教えに従って己を研鑽してきたそうです。だが、かなりの経営者たちは「話が違う。仕事は全然来ない」と不満たらたら脱会しました。「当初の栄える会には商売目的で集まった経営者が多かった」と指摘しています。A氏は長谷川氏の勧めで入会したそうです。

博多支部長で活躍

 太宰府市に「生長の家」の九州本部があります。ここで「栄える会」発足会が行われました。この会のトップは会長と呼ばずに会頭名が使われています。もちろん、初代会頭は長谷川氏が就きました。組織拡大が功を奏して博多支部は2つに分離したのであります。博多第一支部と博多第二支部です。第二支部の運営・会議・勉強会は仏壇・はせがわの本社会議室が使われていました。「栄える会」の規則には「役職は70歳という定年制」が敷かれてあります。長谷川氏も定年に達すれば会頭職を譲ることになります。

 筑紫女学園の関係者の皆さま、長谷川氏の(1)「生長の家」との関係について、まずご判断下さい。私はこれだけ「生長の家 栄える会」で活動してきた長谷川氏が、十数名の理事の1人ではなく、筑紫女学園の理事長に就任することは相応しくないという立場を取ります。しかし、最終決断するのは筑紫女学園の関係者の方々です。

siryou_s 生長の家について

 
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