2024年12月25日( 水 )

挑戦を続け世界一の学習塾を目指す(後)

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(株)個別指導塾スタンダード

講師の選定にもこだわりやる気を引き出す個別指導塾

(株)個別指導塾スタンダード 吉田 知明 代表<

(株)個別指導塾スタンダード 吉田 知明 代表

 同社の個別指導塾では、1人の講師が1人ないし2人の生徒に対して、各自の理解度に合わせたカリキュラムで指導を行うのが大きな特徴となっている。たとえば、中学3年生でも中学1年生の範囲から理解できていない生徒には、そこまで戻って指導を行う。また逆に、すでに基礎力が十分にある生徒であれば、入試に備えたより高度で実戦的な問題に取り組むことも可能だ。

 「勉強しても成績が上がらない」「勉強の仕方がわからない」「わからないところ自体がわからない」――そうした生徒たちに必要なのは、正しい勉強法と学習サイクル。「学ぶ」ことと「演習」の反復こそが学力の向上につながる。
 そのための取り組みの1つが「やる気を引き出す指導」。同社では授業方針として、「褒めて伸ばす」指導を心がけている。具体的には、一斉授業でスパルタ的に生徒を鍛え上げるのではなく、生徒が理解できたところを1つひとつ褒めていく。そうした「わかる」を「できる」につなげる指導で、生徒の「やる気」と「自信」を育てるのである。

 また、成績アップに不可欠なのは、家庭学習の時間を増やし、学校や塾で習ったことを繰り返し、定着させること。定期的に宿題を出すことで家庭学習を習慣づける「HOMEスタディ」は、保護者とともに生徒の家庭での反復演習を徹底する独自のサポートシステム。教室でのフォローはもちろんメールや動画解説を駆使して、保護者と一緒に生徒の家庭学習をサポートすることができるようになっている。

 さらに、講師との相性も重要だ。講師との相性が、生徒たちのやる気を左右し、ひいては成績アップに大きく影響するからだ。だが、通常の学校や集団指導の学習塾・進学塾では、生徒が講師を選ぶことができない。しかし個別指導塾スタンダードでは、生徒のやる気を育むために、講師の選定には特にこだわりを持っている。講師の選抜については、学力テストや面接に加え、外部専門家(医学博士・臨床心理士)が作成・監修した適性検査も実施。そのうえで、同社の家庭教師部門と協力し、全国10万人のデータのなかから、その地区で個別指導塾の講師としてふさわしい人財を厳選している。そうして、生徒のやる気をうまく引き出す講師が授業を担当することで、講師と生徒とのアンマッチをなくしている。

子どもたちのために教育上の挑戦を続けていく

 「私たちには、明確なビジョンがあります。それは、学習塾の運営を通して、子どもたちの成長を支えること。子どもたちの成長を支える私たちの仕事には、たくさんの感動があふれています」と語る吉田氏は、同社の躍進の理由について、良い人財とのめぐり会いだと自己分析する。前述した優秀な講師陣とのめぐり会いだけでなく、人事や財務などの優秀なスペシャリストが企業経営や運営に参画することで、大きな躍進へとつながっているのだ。

 「私たちは今後も子どもたちのために、教育上の新たな挑戦を続けていきます。現在、500教室体制は見えてきましたが、その次の目標である1,000教室についても、10年以内に達成したいと考えています。また、ゆくゆくは全47都道府県での教室展開も達成したいと思います。そして、日本国内に限らず、アメリカや中国などの海外市場でも新たな教育のビジネスモデルを確立していくことで、世界一の学習塾を目指していきます」(吉田氏)。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:吉田 知明
所在地:福岡市博多区店屋町8-17 MSTビル7F
設 立:2002年
資本金:1,000万円
TEL:092-283-1188
URL:http://std-ie.jp

<プロフィール>
yosida_pr吉田 知明
1972年12月、鳥取県生まれ。岡山大学工学部卒。2001年、スタンダードカンパニー(現・(株)個別指導塾スタンダード)を創業し、家庭教師派遣事業を開始。11年に(株)SCホールディングスを設立し、代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ。

 
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