2024年12月22日( 日 )

国際貢献専門大学校で初の卒業式(後)

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学校法人宮田学園

心を伝える日本語教育を実践

miyata 宮田学園グループには日本最大級の日本語学校、西日本国際教育学院があるが、現在も入学志願者は、他の日本語学校の追随を許さないほど充実していて、2016年の学生数は800人にのぼる。

 西日本国際教育学院では、ただ単に日本で生活するための日本語を教えるところではない。日本語の授業だけでなく、成人式、七夕、節分の豆まきといった、日本独特のさまざまな行事にも積極的に参加し、毎年5月には、福岡三大祭の1つ、「博多どんたく港まつり」にも参加している。「教室で学ぶ勉強だけでなく、見て、聞いて、実際にやってみて、日本人の心を体感してもらう。そして、自分の可能性や自分のアイデンティティーを見出すのが留学の本来の意義だと思います」と、宮田智栄理事長兼学院長は話す。日本語教育においても、普段の生活のための日本語ではなく、「大学進学や社会に出て活躍できるための日本語」の教育に力を入れている。

4年制大学の開校で教育の集大成へ

 宮田学園グループでは現在、4年生大学の開校準備を進めているという。「専門学校が充実してきたら、その次は、さらに高いレベルの専門教育を受けることができる4年生大学をつくります。それが私の教育人生の集大成です」と語る宮田学園総長。
 12年に学校法人化したことがきっかけで、日本語学校の教師の社会的地位も大きく高まり、現場のスタッフたちも生き生きとしている。「国際貢献専門大学校のスタッフは何もかもが初めてで、戸惑いも多かったと思いますが、初年度から、まずまずの結果を出してくれました。16年はさらに良い結果が得られそうです」と宮田学園総長の期待は膨らむ。

 福岡の街のあちこちで多言語の文字が並び、私たちは福岡の街にもすっかり定着してきている。二十数年に渡って日本とアジアの教育のかけはしを担ってきた宮田学園から巣立って行ったグローバル人材は、福岡の街でもきっと活躍し、一定の地位を築いていることだろう。宮田学園総長が掲げる「教育の集大成」に向けて、宮田学園グループは16年も大きく前進している。

(了)

<INFORMATION>
学園総長:宮田 道郎
所在地:福岡市南区塩原4-17-17
TEL:092-541-8450
URL:http://miyatagakuen.ac.jp/

<プロフィール>
miyata_pr宮田 道郎
1947年熊本県八代市出身、東和大学工学部電気工学科卒業後、92年に東和国際教育学院(現 西日本国際教育学院)を設立し、学院長に就任。日本最大規模の日本語学校へ成長させる。2012年には学校法人宮田学園を設立後、学園総長に就任し、多方面で教育の国際化に尽力している。エレベーターの省電力モーター開発の特許取得(特許番号2813569、1996年取得)。

 
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