2024年11月22日( 金 )

ロイヤルHD16年12月期第3四半期 増収減益~外食事業で採算悪化

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 ロイヤルホールディングス(株)の2016年12月期第3四半期連結決算は、前年同期比で増収減益となった。法人からの委託により食堂運営を行うコントラクト事業では、売上が堅調に推移し増収増益となったが、主軸の外食産業が苦戦した。同決算は10月31日に公表された。

 同社によると、16年12月期第3四半期(連結)は、売上高992億3,800万円(前年同期比2.3%増)、営業利益38億1,800万円(同比▲7.7%)、経常利益38億500万円(同比▲10.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益18億2,900万円(同比26.9%増)であった。

 外食事業のほかにコントラクト事業、ホテル事業、機内食事業、食品事業を手がける同社。16年12期第3四半期においては、コントラクト事業は前期より営業を受託した拠点による増収に加え、航空ターミナル店舗や事業所内給食等で売上が堅調に推移したことで増益となった。

 ホテル事業においては「リッチモンドホテル名古屋新幹線口」を16年5月に開業するなど、前期および当期に開業したホテルの増収効果により、前年度並みの収益は確保した。

 一方、同グループの基幹である外食事業においては、天ぷら専門店「てんや」を16店舗新規出店したことによる増収があった。主力の「ロイヤルホスト」においては、フレッシュ野菜を国産化するなど品質重視のメニューに刷新したほか、既存店舗の内外装と厨房機器への追加投資も継続した。しかし既存店の減収と人件費率の上昇により減益となった。

 機内食事業においては、熊本地震の影響で福岡工場での搭載食数の減少や、一部受託路線の運休や契約内容の変更により減益。食品事業においては、食品工場の生産性の向上を目的とした操業停止をともなう大型改装を行ったことにより、減益となった。

【木村 尚基】

<COMPANY INFORMATION>
ロイヤルホールディングス(株)
代 表:黒須 康宏
本 部:東京都世田谷区桜新町1-34-6
本 社:福岡市博多区那珂3-28-5
設 立:1950年4月
資本金:136億7617万9700円
売上高:(15/12連結)970億4600万円

 

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