2024年12月23日( 月 )

不動産バブルは破裂か、さらなる増大か?

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 最近の土地の値上がりは、まさしく高騰。この1カ月の値上がりは、平成初頭の暴騰を上回る勢いとも言われている。さー、不動産バブルは破裂するのか、さらなる増大基調を保つのか――。

住宅金融支援機構九州支社跡地700万円説

金融支援機構旧ビル<

金融支援機構旧ビル

 今年1月に、住宅金融支援機構九州支社(住金機構)は、福岡市中央区天神4丁目から博多駅前に移転した。関係者からは、「いずれは売却の入札はあるだろう」と囁かれていた。飛び込んできた情報は、『坪700万円で落札』である。びっくり仰天の話だ。那珂川沿いに面しているが、昭和通りから30メートル奥に入っている。現地を踏むと、『とんでもなく高いな』という印象が否定された。落札者の取材に、住金機構はまったくのノーコメントである。

 聞くところによると、落札者は隣接するビルの所有者Aらしい。現地を踏むと明快になる。A所有のビル2棟が、住金機構のビルを2面から囲むかたちになっている。昭和通りから30メートル奥に位置する場所も、Aの所有になると角地の通りに面する一等地に様変わりするのだ。落札者も思い切った決断をしたと言うよりも、理詰めの判断をしたのであろう。使い勝手では、坪700万円の価格は極端な高さではない。

長浜通天神3丁目バブル膨張500万円なり

gaea_kbc 天神3丁目長浜通りに面した300坪の不動産の、売り買いの相談があった。相場を調べてみた。角地の所有者オーナーに聞いた。『買ったときは200万円であったが、今は400万円であろう』と語る。

 ところが、驚いた。親しい不動産屋は『いや、最初の言い値は500万円から始まるであろう』とのたまった。調べてみると、1本裏通りで最近、ホテル用に坪450万円で取引されたらしい。となると、表通りが500万円の言い値には納得する。

 ところで、仮に指定された不動産が最低450万円で売却されると、持主Bには13.5億がキャッシュインとなる。筆者なら、この金を握って商売廃業する。持主Bがどう判断するか、見ものである。

 筆者は『不動産バブルは近々破裂』の立場を取るが、自信はない。やるべきことは、不動産バブルドラマをレポートすることだ。

 

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