宗政伸一氏の悲報は既報の通り。先ほど身内に取材した話である。「肝臓癌であることは承知していた。だが入院して体を休める暇はない。病気を押して現場へ、事業所へと飛んで回っていた。そのさなかの出張先で倒れ、息を引き取った。悔しくて悔しくてたまらない」と痛恨の声で語ってくれた。まさしく宗政伸一氏ならではの生き様を貫いた壮絶な突進ビジネス人生であった。故人が信条としていた、後退を許さない前進前進のラクビーそのものである。
昨年夏の経営者の集まりのことである。Aという人物が故人を冒涜する発言をしていた。宗政氏に拾ってもらった人物であった。「あんなところへ行ったのは間違いであった」と批判を展開しているのだ。「よくもまあ、恩人について人前で悪口を言えるものだ」とAに対して怒りが込みあげてきた。Aはオーナーを誑かすことにかけては名人芸を有している。今年の新年会でも某オーナー会社に潜り込んで部長の肩書で参加していた。現在の会社を辞めることになったら、某オーナーの悪口を公言するようになるであろう。
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