ザグザグ、ドラッグストアモリ傘下に イオンの動向は
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(株)ドラッグストアモリの親会社ナチュラルホールディングスが、2月17日付けで岡山県の(株)ザグザグを買収した。ザグザグは岡山を拠点に香川、愛媛、徳島、広島、島根、兵庫などの中国・四国地方に146店舗を展開している中堅ドラッグチェーン。
ドラッグストアモリは九州・沖縄と山口、四国で242店舗を展開している九州でも有数のドラッグチェーンだったが、これを機に九州から山陽地方、北四国にまたがる広域を自陣に収める。ザグザグを傘下に置き、単純計算するとグループ年商は1,700億円超となり、九州首位のコスモス薬品を追撃することになる。
ドラッグストアモリとザグザグは、ともにドラッグの共同仕入機構である「日本ドラッグチェーン会(NID)」に所属している。ザグザグは高齢の藤井孝洋社長に後継者がいないことから、NIDを通じて親交のあるナチュラルホールディングスの森信社長に株式を譲渡することにしたという。藤井社長は続投し、引き続き経営を行なう。「ザグザグ」の商号は残し、従業員の雇用も継続する予定だ。
ザグザグは2012年に流通最大手イオン(千葉市)と資本業務提携し、ザグザグの株式の15%をイオンが保有している。両社の提携関係は今後も続ける方針。
また、イオンとドラッグストアモリは一時提携説がささやかれていたこともあり(イオングループのウエルシア=当時=は否定)、今後の動向が注目される。ドラッグストアモリは、非上場のため資金的な制約はあるものの、今後も持株会社を通じ地方ドラッグチェーンの買収や資本提携を進めると見られる。長らく大きな動きのなかったドラッグストア業界だが、ドラッグストアモリが再編に向けて一石を投じた。
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