社員一丸となって完工高100億円超えを達成
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(株)未来図建設
初となる完工高100億円突破へ
福岡を拠点に、東京に支店、仙台に営業所を展開する地場有数の老舗ゼネコン未来図建設。1902年創業の同社は、今年10月に創業114年を迎え、創業115年目へ突入した。そして、同社の今期(17年4月期)の完工高は、前期を大幅に上回る約110億円を見込む。同社代表取締役 菅原正道氏(以下、菅原代表)は、大型工事の案件の増加、期中完成や好調な市況を背景に、単価が良化したことが大台の100億円超えを果たす要因となったと話す。そこには当然、同社がこれまで築きあげてきたマンション、教育施設・商業施設・介護関連施設など、多岐に渡る豊富な工事実績に裏打ちされた、確かな施工力に対する顧客からの信頼もある。
現在、同社の高い施工力は、地元福岡はもちろん、東京をはじめとする関東圏でも発揮されている。菅原代表は、東京支店の業績も安定的に推移していると話す。東京でも『未来図』の名前を目にする機会が、今後さらに増えていくだろう。
業界を取り巻く環境の変化
福岡では天神周辺や博多駅周辺エリアで再開発が進む。東京では2020年東京五輪開催に向け建設ラッシュが続いている。福岡・東京で見れば、建設業界を取り巻く環境は良いといっていいだろう。
「振り返ってみると、リーマン・ショックのころがもっとも厳しい状況にあったと思います。以降、少しずつ市況は落ち着きを取り戻していきましたが、また揺り戻しが来るのではないかと、マイナス思考になることもありました。しかし、ここ3年ぐらいでそういったことはなくなりました。リーマン・ショックを乗り切り、今日まで社員一丸となってやってきたことが自信に繋がっていますし、会社としての体力も強化できている要因だと思っています」(菅原代表)。
苦難の時を乗り越え、一層社員間の結束が高まり、強固な受注基盤を確立させた同社。だが、菅原代表は決して楽観視はしていない。
「建設業界では、手がける案件が期をまたぐことはよくありますので、来期の見込みは予想しやすく、計画を立てやすいのです。しかし、再来期となると分からなくなってしまいます。予測がつきにくくなります。市況の影響を受けやすいこともあり、2年後3年後どうなるかは全く見通せないのです」(菅原代表)。
2年後3年後も同じ状況にあるかどうかはわからない。だからこそ、あらゆる面で備えは必要である。
「現場監督、一級施工管理技士をはじめとする貴重な人材の拡充に注力していきたいと考えております。とくに高齢化による若手不足には一刻も早く対応しなければなりません。弊社では高校卒や専門学校卒の人材も採用しております。ベテランと若手の交流を促し、スムーズな技術継承・世代交代を実現させます」(菅原代表)。
市況の後押しも受け、勢いにのる建設業界。この機を逃さず、人への先行投資を加速させる同社。そんな同社が描く未来図は、明るい話題に満ちている。
【代 源太朗】
<COMPANY INFORMATION>
代 表:菅原 正道
所在地:福岡市南区野間2-7-1
資本金:9,900万円
TEL:092-511-1311
URL:http://www.miraizu.co.jp関連キーワード
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