2024年11月26日( 火 )

平成生まれを心服させないと組織は崩壊

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 47歳の経営者は終始憂鬱な顔であった。彼の会社は、従業員80名中平成生まれが半分を占める。「この5年間、特に怖れているのは新入社員が仕事を覚えるまでに時間がかかること。一言でいうと、非常に劣化している。先輩から学ぶとかコツを盗むという意識が欠落しているので、手取り足取り教えているのだが、なかなか身につかない。常識が通じない」と嘆く。

 ある日、夕方4時にお客から「急いで配達してくれ!!」と注文があった。電話を取った従業員は22歳の青年である。「はい!!わかりました」と元気よく返事した。そして夜7時になって、カンカンに怒ったお客からクレームが入った。たまたま47歳の経営者が電話を取って、経緯を理解した。22歳の青年はもう退社していたのである。翌朝問い詰めたところ、この22歳の従業員は「朝一番、9時に私が配達するつもりでいたのですが」と悪びれた様子もなく応えた。経営者は「これ以上彼を追い込むと、明日から出社しないな」と絶望感と危機感を抱いた、という。

 

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