目視で数えて水増し?久留米シティプラザ来場者数「53万人」の怪(4)
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初年度は3億円の赤字へ 1,000億円の市場を生かせ
久留米市は、久留米シティプラザの年間予算が約4億7,000万円で、初年度は1億8,000万円の年間収入を見込んでいるという。残りの2億9,000万円は市の負担となるようだ。これはあくまでも市の発表で、実際には5~7億円ほどの予算が必要という声もある。
「予算および市の負担は6月、7月ごろの決算確定後でないと発表できない」と市の担当者はコメントしているが、施設が想定通り潤わなければ市(市民)が運営費などを負担することになる。だが、市と商工会議所の肝煎りの施設である割には、初年度から赤字となることは確実だ。現在、西鉄久留米駅、JR久留米駅の周辺では市や民間企業を交えた活性化委員会が発足して、まちづくりに向けての協議がなされているが、このまま年々赤字を積み重ねていくことになれば、将来的には負の遺産となり、市民の負担は重くなるばかりだ。
このような現状を市民に大々的に報告し、どのようにしたら改善するか?活性化案に報奨金を出すなどしてでも集めるべきではなかろうか。合併特例債を含めた178億5,000万円の血税を投与して作られた施設。作られてしまったものはどうしようもできない。久留米シティプラザの推進派の市会議員と市長、そのような人たちを選出した市民にも責任がある。もちろん商工会議所の議員らにも責任がないとは言えない。いずれにせよもっと議論すべき案件であったことは確かなのだ。
久留米だけで物事を考えれば、集客にも経済効果にも限界があるが、佐賀と筑後を含めた広域商圏をターゲットとするならば、スーパーマーケットだけでも1,000億円の市場があるといわれる。4月29日のイベントでは中心市街地が大いににぎわい、そのポテンシャルを感じさせてくれた。むやみに税金を投じなくても、英知を募り、議論すれば活性化する道が出てくるはず。それゆえに、この問題について久留米市民の1人ひとりが上げる声が、非常に重要になってくる。
(了)
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